
漫画「ゴッドオブブラックフィールド」は原作雲先生、漫画SIN先生の作品でピッコマ!で配信されています。
前話ではマフィア達と車椅子のスミセンが見守る中、諸悪の根源・シャフランと死闘を演じ、満身創痍になりながらも西の勝利で幕を閉じました。
血で染まったナイフを握りしめ、送辞のごとく「むこうでまたやりあおう」と残した西にはシビれましたね。
今回は「ゴッドオブブラックフィールド」36話を読んだので、見どころやネタバレ込みあらすじ、考察予想や読んだ感想をご紹介します。
ゴッドオブブラックフィールド 36話の見どころ・考察予想
シャフラン編の完結
今回の見どころは、なんといってもカネとクスリそしてマフィア達が絡んだ壮大な思惑が全て完結した事後の話である事です!
カネに目がくらみ、隊員にまで手をかけてしまった男の末路は実にあっけないもので、誰からも敬意を払われることなくズタ袋に入れられました。
彼が居なくても計画は回るし、かつて隊長だった西に全て乗っ取られてしまった男の末路は悲惨なものです。
そんな彼を直接手にかけた西は、ひどい後味の悪さを感じていました。
戦場にいた頃と比べ、まだ未来のある高校生に生まれ変わった西の心情がそっくりそのまま映し出されているような1話です。
ゴッドオブブラックフィールド 36話のネタバレ込みあらすじ
マフィア達との決別
セルパンブニムーの取引先であるアジア系のマフィアは全てを終えた西に、後片付けは自分たちに任せろと語り掛けます。
慣れた手つきで動かなくなったシャフランを処理するマフィア。
中国語が分からない西はセルパンブニムーのマフィアにフランス語で信用しても大丈夫かと問います。
セルパンブニムーの通訳によると、プロの仕事だから安心しろとの事。
それを聞いた西はソファに座り込み、シャフランを手にかけた感覚を思い出すかのようにナイフを見つめていました。
そこにセルパンブニムーのマフィアがボスからの通電だと、電話を渡します。
「今回の件は助かった。私は約束を守るから君の名前を教えてくれ」と言う内容のものでした。
それに対して西はかつての異名、ゴッドオブブラックフィールドを名乗ります。
約束を守ると言ったマフィアのボスはその名前を言えば一度だけ望みを叶えると言い残し、それを聞いた西は電話を切りました。
セルパンブニムーのマフィア達はそれを機に去ろうとしますが、西はシャフランの遺体を回収する理由を問います。
マフィア達は「パートナーを立てる為だ」と答え、そして置き土産のようにゴントの日本支社長にスミセンを任命する旨の吉報を伝えました。
やりとりを見ていた取引先のマフィアは何か言いたそうな顔をしています。
それを察したセルパンブニムーのマフィアは通訳を申し出、その内容を西に伝えます。
それは戦闘は感銘を受けたし、取引には感謝している。また正式に会いたい。という旨でした。
対して西は今度会ったら敵だ。とセルパンブニムーのマフィアに伝えますが、通訳を聞いたアジアのマフィアは満面の笑みで手を振ります。
ちゃんと伝わっているのか不安を感じる西を他所に、細かい事は気にするなとほほ笑んだマフィアとアジア系のマフィアはシャフランの亡骸と共に部屋の出口へと消えていきました。
もう一つの決別と共生
今度こそ全てを終えた西とスミセンはホテルを出て地下駐車場に向かいます。
そこに駆け寄ってきたのは五十嵐と組員数人。
組員がスミセンを救急車に載せている最中、五十嵐は西に新しいスマートフォンを渡し、以前の番号のままである事と神代からの最後のプレゼントだという旨を伝えました。
神代にとっては縄張りでクスリの取引をするアジア系のマフィアを処理する事に、西が一躍買ったことにほかなりません。そのお礼だと思え、と五十嵐は代弁します。
それらを受け取ると、今後は見かけても声をかけるなと忠告し、スミセンが待つ救急車に乗り込む西。
その背中に五十嵐は深く頭を下げ、西への敬意と今後の健勝を祈っていました。
場面は変わって救急車の中、スミセンは西に自らの今後はどうしたら良いかと語り掛けます。
西はマフィアに送ったカネの余りが300万ユーロ残っているから、それでなんとでもなるだろうと答えますが、スミセンは西とダエルで分けてくれと返しました。
自らは株で十分な資金があり、支社長になればそれ相応の給料が得られると画策している。だから今までの苦労した分と思って受け取る促します。
そしてスミセンは、まさか西の故郷である日本に住むことになるとは思わなかった。とポツリこぼしました。
嫌なら美女の多い国にでも行く事だと西は皮肉で返しますが、それに対してスミセンは、
当分の間は西とダエルのそばで生きる。と、贖罪にも仲間意識にも似たような返事をしました。
今後の生き方
更に場面は変わり、仁道病院。もはや顔なじみになった医師にVIP患者だと皮肉を言われながら治療を受ける西。
度重なる大怪我に、医師はあきれ顔ですが西も皮肉を含めた要望で返します。
特別サービスで、元々来ていた服とできるだけ似ているものを用意して欲しい、と。
渋い顔で了承する医師に礼を言った西は続いて、ダエルの病室へと向かいました。
清々しい顔で煙草を吹かすダエルは、自分もシャフランの無様な姿を拝みたかったと語ります。
その言葉の背景を噛みしめる西は、手を下せばせいせいすると思ったが、実際には後味が悪いものだとつぶやきました。
かつての隊員を手にかけた後味の悪さを察したダエルは、マフィア全員を利用した今回の作戦を褒めたたえ、身体が弱くなった分頭が良くなったと揶揄い、
それに対し、西は「誰かさんと違って元から頭は良い」と揶揄い返します。
閑話休題、余った300万ユーロを山分けしてほしいとスミセンが伝えていた話に移行。
日本円にすると約4億円の莫大な金額ですが、ダエルは自分は特になにも活躍しなかったため首の治療費だけくださいと返しました。
話を続けるダエルは西の今後について切り出します。
復讐が終わった今、傭兵隊長として生きるのか、それとも高校生として生きるのか。と。
ゴッドオブブラックフィールド 36話の感想&次回37話の考察予想
めっっっちゃ濃い完結編でしたね!!
予想は裏切られ、ちゃんと事後の処理をしていました(笑)
たった一人、それも本来ただの高校生であるはずの西の存在があらゆる組織の思惑を一つにまとめ、スマートに解決した事を理解するには十分な36話だったと思います!
37話では今度こそ日常編に戻り、心配をかけていた人たちと血の通った触れ合いをしてほしいと切に願います!
しかし、タイトル名であり彼の異名の「ゴッドオブブラックフィールド」。
その日常はいつまでも続くものではないのではないでしょうか・・・?
そして今後の生き方に関し、葛藤する西の姿がありそうだなと予想しています。
まとめ
今回は漫画『ゴッドオブブラックフィールド』36話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。
シャフランの処理が終わり、アジア系のマフィア、セルパンブニムー、そして日本のマフィア達との決別を果たしました。
ただ別れただけというわけではなく、信用関係や一度きりの約束があるどこか未来に繋がっていそうなそんな決別でした。
スミセンもそばで歩んでいくと言いますが、西が歩む道はどこへ向かっていくのでしょうか?
とても濃い内容の36話でしたが、次回もゴッドオブブラックフィールドから目が離せません!