漫画「4000年ぶりに帰還した大魔導士」は原作落下傘先生、脚色フジツボ先生、作画kd-dragon先生の作品です。毎週土曜日ピッコマで配信されています。
今回は「4000年ぶりに帰還した大魔導士」97話を読んだので、見どころやネタバレ込みあらすじ、考察予想や読んだ感想をご紹介します。
4000年ぶりに帰還した大魔導士97話の注目ポイント&考察予想
一つの奴隷収容所を陥落させたフレイ。
しかも、奴隷収容所の主であるダラマン侯爵をも倒したのはすごかったですね。
陥落した収容所で檻に入れられていた人たちを開放する事になりました。
しかし、彼らは思いもよらぬことを言ってきたのです。
それは奴隷として生きて来たからこその願いなのかもしれません。
フレイはどのような判断をしていくのでしょうか。
4000年ぶりに帰還した大魔導士97話のネタバレ込みあらすじ
自由の意義
フレイは収容所の屋上から見下ろしていました。
そこにリキが現れ、片付いたことを確認します。
しかし、フレイはまだだと伝えるのです。
まだ檻に入れられた奴隷たちが残っていたのでした。
リキが剣を一振りしただけで檻が全て壊されました。
そして、リキは皆自由である事を告げます。
しかし、奴隷は自由を知りません。
家族や同族が殺されて中で絶望を抱いている人が大勢いるのです。
もう生きている意味などないと考えている奴隷は自分も殺して欲しいと懇願したのでした。
リキはその願いを承知します。
さらには、苦しまない方法で逝かせてやることを誓います。
しかし、フレイはそれを止めたのです。
フレイは奴隷に欲しいものを尋ねました。
彼らが欲しいと思うであろう同情や嘆きは、何も与えてはくれないのです。
さらにフレイは、自分が助けに来たわけじゃない事を告げました。
フレイは奴隷を利用するために来たから、主が変わったと捉えるよう指示を出します。
下した命令は、1ヶ月で奴隷にした連中を根絶やしする事です。
似たような奴隷にされた人たちがたくさんいる事を理解してほしかったのです。
そして、彼らもまた同じようにいっそ命を絶ちたいと願っている事実がある事を知って欲しいと願いました。
フレイは奴隷の気持ちは分からないと正直に伝えます。
自由は何かを自分で見つけろと命じたのです。
リキはフレイがメッセージを伝えるためにまるで悪人のような表現をしたことを、まるでダークヒーローだと揶揄します。
フレイは彼らが理解しやすい言葉を選んだまでです。
中途半端な優しさは、絶望しか知らない人にとって苦痛なのでした。
そして、自由を知らない者に必要なのは考える時間だと思っているようです。
同じ境遇の人たちがいる事を知れたら自分たちの自由の意義を見つけられるかもしれないと考えたのでした。
リキは納得したのかしてないのか、微妙な反応をしたのです。
導き出した結論
別な奴隷収容所が奇襲攻撃を受けます。
フレイの一撃後、奴隷だった者たちが一斉に襲い掛かりました。
騎士たちを圧倒し、優しく奴隷たちを保護します。
さらに、他の収容所も陥落させたのでした。
大喜びの元奴隷たちに、フレイは全てのルアノブル国内の奴隷収容所が陥落した事を伝え1ヶ月の働きをねぎらうのです。
元奴隷の代表がこれで自由かと尋ねました。
フレイは肩に手を置き、自分で決める事だと彼の名前を呼ぶのです。
ベケンドと呼ばれたその人は、仲間がたくさん増えたから全員を食わせるためには必死に働かなければと思っています。
もう一人ではないから頑張って生きるという結論を出したようです。
フレイが伝えた、自由が何か自分の目で確かめる事こそが自由だと分かったのでした。
涙を流しているベケンドを見ながら微笑んだフレイは計画があるのか尋ねます。
大変な計画を立てつつ、今までの環境よりはどこであろうとマシだと考えているようです。
彼らにとって人間ほど恐ろしいモンスターはいないのでした。
恩を一生忘れないといったベケンドに、フレイは忘れていい事を伝えます。
フレイとリキは皆を見送りました。
リキは、フレイの期待通りの結果になったのは予測していた事か尋ねます。
フレイは笑って否定し、彼らの心にある希望の光が消えていないと信じていただけだった事を伝えました。
悪魔にも天使にもなれる人間は興味深いとリキは感じたようです。
フレイは会議を気にします。
マナの痕跡も消え、急がないと間に合わないのではと考えていました。
リキは慌てる様子もなく、なぜここに来たのかを説明し始めたのです。
この場に来たのは大きな理由があったのでした。
4000年ぶりに帰還した大魔導士97話の感想&次回98話の考察予想
自由を知らない人にとって、突然の自由は絶望でしかないという事実は衝撃的でしたね。
自分の力では生きていない時間が長ければ、力も希望も無くなってしまうのは当たり前なのかもしれません。
フレイは答えを与えたわけじゃなく、自ら考える事を指示したのも驚きました。
導き方が伝説の魔導士らしいなと感じますね。
同時に、リキにとっても人間の様々な面を見せられたのではないでしょうか。
そしてついに、デミゴッド会議が動き出すようです。
次回の展開からも目が離せません。
まとめ
今回は漫画『4000年ぶりに帰還した大魔導士』97話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- すべての奴隷を檻から解放した。
- 奴隷たちはいきなりの自由が受け入れられず、生きる理由を失った。
- フレイは自ら考える時間を与えた。
- 他の奴隷収容所を奇襲攻撃し、どんどん陥落させた。
- すべての収容所を陥落させたとき元奴隷たちは仲間となっていた。
- 新たな仲間を生かすために、生きていく選択をした元奴隷たちは自由の意義を知った。
- デミゴッドの会議に遅れると心配するフレイにリキは驚きの事を教えた。