
漫画「見返りは求めていなかった」は平野あお先生、SORAJIMA先生の作品でピッコマで配信されています。
今回は「見返りは求めていなかった」54話を読んだので、見どころやネタバレ込みあらすじ、考察予想や読んだ感想をご紹介します。
クロードは足を止め、レイジュに話があると伝えました。彼女の父親と妹の処遇に関する話です。
見返りは求めていなかった54話の注目ポイント&考察予想
クロードがついた嘘
これまで、口にするのを憚られるほど家族からひどい仕打ちを受けて来たレイジュ。
中には命を落としてもおかしくないような行為もありました。
レイジュを追い詰め続けた二人は、今や牢屋の中。
クロードによる処刑が下るとも知らず、「国外追放」という名の処分を待っているところでした…。
見返りは求めていなかった54話の一部ネタバレ込みあらすじ
地下監獄へ
クロードとレイジュは地下監獄へ向かっていました。
階段を踏み外したレイジュをクロードが支え、彼女を心配します。
自分が繋ぎたいからとクロードはレイジュの手を握ってくれたので、レイジュは嬉しそうに彼を見つめました。
今日はやめておこうかとクロードは尋ねましたが、この覚悟が消えないうちに行くとレイジュは前を見据えて答えます。
少し前、父と妹を国外追放にするというクロードの報告を受けたレイジュは目を見張りました。
少し手ぬるいけれど処罰としてはこれが妥当だという結論になったのだとクロードは説明します。
貴族裁判にかけて罪を明確にするとレイジュの血縁者に罪人がいるという事実ができてしまうからです。
レイジュが自分の傍にいることを選んでくれたのなら、苦労させたくないとクロードは伝えました。
追放する以上二度と会えなくなるけれど構わないかとクロードは尋ねます。
レイジュは頷き、最後に一度だけ会いに行きたいとクロードに頼んだのでした。
別れを告げるレイジュ
そして今、レイジュは牢屋の中にうずくまる父親と妹を、檻越しに見つめます。
父親はレイジュの姿に気付いて喜び、無事でよかったと叫びました。
再会を喜ぶ父親の言葉が、レイジュには理解できませんでした。
これまでのことをあっさり謝り、娘なら分かってくれるだろうと浅ましい笑顔を見せて、クロードへ減刑を求めてほしいと訴える父親。
レイジュは、彼も一生変わらないのだろうと悟りました。
レイジュはもう彼の話を聞きたくないときっぱり告げ、マリエラに告げた通り彼らをもう家族とは思わないことを改めて伝えます。
父親は愕然として反発し、親を見捨てるような人間に育てた覚えはないと喚き散らしました。
その喉元にクロードが剣を突き付けます。
これを言うためにここへ来たのだとレイジュは話し、二度と自分の前に現れないよう警告して別れを告げ、踵を返しました。
その背中にマリエラが怒鳴り、天使なら家族を救ってみせろと喚きます。
しかしレイジュは断り、自分は神でも天使でもないからと振り向いて笑って見せました。
父親とマリエラは愕然として崩れ落ちます。
外へ出たレイジュの頬には涙が流れていました。
顔を覆うレイジュをクロードが抱き締めます。
クロードはレイジュに罪悪感を抱きながらも、彼女に一つ嘘をついていました。
その後クロードは一人で地下監獄へ行き、狼狽えて喚く父娘に剣を振り上げて…!?
続きはピッコマで!
見返りは求めていなかった54話の感想&次回55話の考察予想
父親もマリエラもいい気味でした。
これまでのレイジュへの仕打ちを思えば国外追放なんて軽すぎます。
こういう時望もうが望むまいが、切っても切れない関係があるようで、血縁というのは厄介ですよね。
ただクロードが嘘をついていたのが素敵でした。
レイジュのためという一言に尽きる、この上なく優しい嘘だと思います。
レイジュを苦しめた二人を許さず、自ら隠れて復讐してくれるクロードはかっこよかったです!
そしてついに次回が最終回になります…!
まとめ
今回は漫画『見返りは求めていなかった』54話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- 父親と妹を国外追放に処すことを告げるとレイジュが一度だけ彼らに会いたがったため、クロードは彼女の手を握って地下監獄へ連れて行きました。
- 父親はレイジュの顔を見るなり無事を喜んで父親面しはじめますが、レイジュはきっぱりと家族とは思わないことを告げ、縋るマリエラにも救わないと断言します。
- 外に出て涙を流すレイジュを抱き締めつつ、クロードは彼女に「国外追放」という嘘をついたことを心の中で呟きました。