
漫画「かりそめの公爵夫人」は原作Jin Saeha先生、漫画Han Jinseo先生の作品です。
ついに、古代魔法王国の神殿の奥に、イラノルの柱らしきものを見つけたイヴォナとアゼンタイン。
いつもとは、違う感じの柱の魔力に、アゼンタインは警戒を深めます。
しかし、イヴォナは、その時既に、イラノルの柱に魅了されたかのように、柱へ近づいていきました。
アゼンタインの呼びかけにも応じず、イヴォナは柱に手をかざしています。
まるで、柱と対話するかのように。
その異様な光景に、危機感を覚えたアゼンタインは、聖剣で斬りかかりますが、いとも簡単にはじき返されてしまいました。
このままイヴォナを助けることができないのか?
そう思った瞬間、脳裏に、覚えのない記憶が映し出されました。
それは、いつの記憶だったのか、しかし、また守れなかったそんな思いがふつふつと湧いてきます。
たった一つの大事なものさえ守れない・・・と、アゼンタインが思った瞬間、どこからか、頭の中に声が響きます。
お前の望みは本当にそれだけか?
そして、不思議な力が湧いてくるのを感じ、その不思議な力で、イラノルの柱らしきものを破壊し、イヴォナを解放することに成功したのでした。
今回は「かりそめの公爵夫人」の42話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
かりそめの公爵夫人の【42話】の考察予想
イラノルの柱を壊してしまったので、魔力を向上させるという目的が果たせなくなってしまいました。
これでは、城へ戻るしかないのでしょうか?
まだまだ、この古代魔法王国には秘密がありそうです。
もっと色々と調べたいとイヴォナは言い出すかもしれません。
だって、イヴォナにとって、魔力上昇は、マスト事項なのですから。
このままでは、魔王軍の襲撃に間に合わず、人々が不幸になってしまいます。
それを知っているのは、自分だけだと思っているイヴォナが、このまま諦めるはずありません。
きっと、何か強硬手段でも考えつくのではないでしょうか?
かりそめの公爵夫人【42話】ネタバレあらすじ
自分でも理解不能な力に助けられ、無事、イヴォナを柱の呪縛から解放することができました。
イヴォナは気を失っています。
イヴォナは、魔力上昇させるどころか、魔力を吸い取られてしまいました。
柱はどうなったのか?という質問に、アゼンタインは、一言、消えたとだけ答えます。
どうやら、柱は、完全に破壊や消滅したわけではなさそうです。
遺跡の中から、力は感じられますが、他の魔力が邪魔をして位置の特定は難しそうです。
期待が外れ、意気消沈するイヴォナ。
何がダメだったのか一生懸命考えを巡らせていた時、辺りが一瞬暗くなったかと思ったら、前世の思い出したくもない記憶が目の前に繰り広げられました。
そう、ガスパルが皇太子に選ばれて、祝福をされている記憶です。
イヴォナのおかげで、魔王軍を撃退した功績は、ガスパルのものとして、讃えられ、その功績をもって皇太子に即位したのでした。
幻想魔法によって、そんな嫌な記憶をみせられて、落ち込むどころか、イヴォナは決意を新たにします。
自分がこんなことになっているけど、果たしてアゼンタインは大丈夫だろうかと心配になりました。
その頃、アゼンタインは、イヴォナと同じように、一番嫌な記憶の中にいました。
それは、12歳からの辛い辛い記憶。
聖剣の持ち主として認められるために、文字通り、血のにじむような努力の毎日の記憶。
12歳にして、中級魔獣を倒したアゼンタインは、体中傷だらけです。
幼いアゼンタインのそばには、母上がいて、聖剣に認められるの、認められないので、冷たくアゼンタインに命令するのでした。
早く、聖剣を手に取りなさいと。
しかし、無情にも12歳のアゼンタインは、まだ、聖剣の持ち主として認められはしませんでした。
そんな様子を見ていた母親は、アゼンタインを罵ります。
当時のアゼンタイン家当主は、聖剣の持ち主の父親になることを夢見ていましたが、それが叶わず、自分の娘に、婿養子をとり、そして生まれたのがクロード・アゼンタインです。
若くして、結婚を強いられ、婿養子にとった零細貴族の出身だった父親は、最低な男で、暴力を振るわれる毎日を過ごしていた娘レイチェル(クロードの母親)は、一心にクロードが聖剣の持ち主になることを願ったのでした。
そんなレイチェルは、クロードが5歳のときに余命宣告を受けます。
クロード16歳、母レイチェルは、最後の望みだと、クロードを古代遺跡に向かわせます。
そして、愛を示せと強要するのでした。
そんな無慈悲な願いに、クロード・アゼンタインは必死に応えようとしました。
しかし、古代遺跡で深手を負い、水に落ちてしまいます。
古代遺跡の水は、すべて毒かとても酸性が強く、触れることさえ、とても危険なものです。
そんな水の中に落ちながら、どうせ自分を助ける人などいない・・・と諦めかけたそのとき、優しく笑うイヴォナの顔と声が思い浮かんだのでした・・・。
かりそめの公爵夫人42話の感想&次回43話の考察予想
イラノルの柱は破壊されて、消失してしまったのではなかったですね。
よかったです。
これで、まだ、イヴォナの悲願である魔力上昇は果たせるかもしれません。
しかし、幻覚魔法まで使って、これ以上、イラノルの柱の力を求めないようにさせるとは、一体誰の仕業なのでしょうか?
もしかして、本当は、いい人達なのかもしれません。
イラノルの柱を求める人々は、尽く不幸に見舞われました。
そして、平和を守るため~とかいう理由で、これ以上柱の力を使わせないようにしているのかもしれません。
アゼンタインも可哀想な人生を送ってきた一人だったのですね。
だから、イヴォナとの共通点があったから、共感できたのでしょう。
時として、家族、特に肉親というものは、赤の他人よりも、深く傷つけるものです。
守ってくれて当然な人達だからこそ、裏切られたり、一方的な思いを押しつけられたりして、嫌な思いをする事があります。
当人は全然気づきもせぬまま、いくらでも、一番近しい人間を傷つけ続ける。
そんなんだから、アゼンタインは、愛情など、面倒なだけという見解をもった人になってしまったのですね。
その感情を変えたのは、イヴォナだったと。
う~~~!素敵な話じゃないですか。
自分のことを少しでも理解してくれる他人というのは、とても貴重です。
そして、自分の身の危険を顧みず、助けてくれようとする人はもっと貴重です。
そんな相手に巡り会えたのなら、もう、それは「幸せ」というものです。
出会えたというだけで、幸せです。
結婚したからとか、死ぬまで添い遂げたとか、ずっと一緒にいられたとか、それは、この上ない最上級の幸せであって、それがないとしても、出会えただけで、もう幸せなのだと私は思います。
この先、イヴォナかアゼンタインのどちらかが死んでしまうのかもしれません。
というか、物語的には、その方が面白くなると思うのですけど、どちらかが死んで、もう一回、やり直しという展開も見てみたいと思います。
今度は、アゼンタインが記憶を持ってて、イヴォナが前世の記憶がない普通の貴族令嬢という逆転の立場で。
今後の予想としては・・・。
アゼンタインの過去のお話が始まりそうです。
それを聞いたイヴォナが、どう反応するのでしょうか?
きっと、イヴォナもアゼンタインの境遇に同情したり、共感したりすると思います。
そして、これから、どうするかが肝心なとこなのですが、そんなアゼンタインに対し、どう向き合っていくか、どう愛していくのか、そのへんが、イヴォナの心の広さを試されるところじゃないでしょうか。
もしかしたら、イラノルの柱は、復讐心みたいなマイナスの波動や願いを持った人には、力を貸さないのかもしれません。
同様に聖剣は、すべての望みを捨てた、アゼンタインに力を与えたとなると、何だか、合点がいきます。
母のため~とか思ってる間は、聖剣に認められはしないだろうけど、全てを諦めたとき、聖剣の持ち主になる資格が生まれるとかだったら、もし、アゼンタインが何かを望んだ途端に、聖剣の持ち主の資格がなくなってしまうかもしれません。
本当に、望むものは何なのかを試される場が、古代遺跡なのかもしれませんね。
まとめ
今回は漫画『かりそめの公爵夫人』42話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。