
漫画「公爵家のメイドに憑依しました」は原作Jooahri先生、漫画Aloha先生の作品です。
父の死後、母が愛人と遊び呆けているがゆえに、一人で荘園の管理をすることになったリアンドロ。
16歳でまだまだ少年ながら、領主としての勉強に当主の仕事にと大忙しの日々を送ることになる。
ほんの少しのイベリナとの時間をつくるのも難しくなってしまう。そんな中、屋敷ではイべリナとリアンドロに関する噂が広まっていく。
平凡なメイドであるイベリナがリアンドロに大変気に入られている様子を恋仲ではないかと疑われてしまったのである。
イベリナはその噂から一部のメイドから嫉妬され、徐々に働きにくい環境に陥っていく。
ある夜、リアンドロはなんとか仕事を片付けてイベリナの元へ訪れる。
寝る間もないほどの勉強と仕事の日々に明らかにやつれた様子。
心配して早く部屋で寝るよう促すイベリナだったが、リアンドロにとっては彼女との時間が最大の癒しである。
短くはあるものの、久しぶりのイベリナとの時間を楽しんだ。
そんな夜更けの二人の様子を見かけていた人物がいた。
メイド長のエレナ夫人である。
彼女は屋敷の噂をバカバカしいものと思っていたが、夜更けに語らう二人を見て考えを改めてしまう。
イベリナへ身の程をわきまえるよう厳しく言っておかなくてはならないと、彼女を呼び出すことにするのであった。
今回は「公爵家のメイドに憑依しました」の33話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
公爵家のメイドに憑依しましたの【33話】の考察予想
ここまで主人とメイドの微笑ましいやり取りを見てきましたが、甘くありませんでした。
この小説は身分がはっきり分かれた中世風の世界観です。
イベリナとリアンドロが気軽に仲良くすることを周りは許してくれません。
イベリナといる時間に幸せを感じるリアンドロ。そしてリアンドロを幸せにしたいイベリナ。
二人の想いは合っているのですがただのメイドが公爵家の当主と仲良くするなどもってのほかなのです。
屋敷の人たちがあまりに噂するため、イベリナの心も弱っていきメイドをやめることまで考えてしまいます。
その上、ただのメイドのみならずイレナ夫人までイベリナを危険視してしまいました。
果たして二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
公爵家のメイドに憑依しました【33話】ネタバレあらすじ
翌朝、イレナ夫人に呼び出されてしまうイベリナ。
屋敷に広まるリアンドロとの噂について咎められます。
イベリナはリアンドロの幸せを思って彼と接してきました。
孤独だった彼が寂しくないよう、ずっと側にいたのです。
それなのにたかだか身分の違い程度の問題でメイドと領主が仲良くしてはいけないなど・・・。
そんな常識はくだらない。
内心思うイベリナでしたが、そんな事を口に出せるわけがありません。
イベリナは暗い顔で、16歳のリアンドロはまだまだ子供、男性としては見ていないと答えます。
イレナ夫人はとりあえずは納得し、イベリナを信じることにしました。
イレナ夫人の部屋を後にしたイベリナは考え事をしながら、自分の持ち場へと向います。
来年になればリアンドロは爵位を正式に継承し、エレオノラと再会します。
二人の再会がどうなるのかは見ておかなくてはなりません。
確実にクーデターを止めることが出来るまで自分はリアンドロの元を去るわけにはいかないのです。
最悪リアンドロがクーデターを起こしかけたら、力ずくでも止めなくてはいけません。
それにしても周りから理解が得られないというのは大変つらいことです。
イベリナは人々の噂の渦中に入ってみてはじめて、幼少のリアンドロが苦しんでいた孤独や悲しみを実感しました。
悲しい顔をして考え事をしているイベリナに声をかける男性が現れました。
ロレンゾです。
暗い表情をしたイベリナを案じて心配そうな様子です。
ロレンゾはイベリナを気遣って、持っていたクッキーを差し出します。
その美味しいクッキーを食べた途端、イベリナの表情は明るくなりました。
彼女の表情を見て、ロレンゾは安心します。
イベリナは人前で自分の悩みを隠そうとしていましたが、彼女は隠し事が下手くそでした。
ロレンゾも彼女が悩んでいることを察し、少し話を聞こうとします。
誠実で優しいロレンゾの態度を見て、イベリナも正直に悩みを打ち明けることにしました。
自分が置かれている状況、人々からいわれのない噂をされて理解してもらえない苦しみ。
それがためにどう振る舞えば良いのかもわからない状況。
そして以前のリアンドロはそんな状況にずっと一人で陥っていたんだという同情心。
それを思うとますます彼には幸せになってもらいたいと思ってしまいます。
しかし今の状況では自分が彼に何かをしてあげることが出来ません。
彼女の悩みを聞いたロレンゾはイベリナを励まします。
呪いに苦しむリアンドロを本気で心配しずっと側にい続けたのは他でもないイベリナです。
その姿を見て知っていたロレンゾから見れば、リアンドロがイべリナになつくのは当然のこと。
あらぬ噂のことなど気にしなくていい、自分や多くの人があなたのことを間違っていないと信じている。
ロレンゾは優しく力強い言葉をイベリナに語りました。
いつも純真で真っ直ぐな言葉をかけてくれるロレンゾを見つめ、イベリナは考えます。
長身でハンサム、優しくて身分も同じ。
結婚するならロレンゾのような人なら完璧だと。
イベリナはしばらくロレンゾのことを見つめていました。
ロレンゾがどうかしたのかと尋ねると、イベリナは
「あなたってとてもハンサムよね」
と答えます。
突然の直球な言葉にロレンゾは顔を真赤にします。
更にイベリナはロレンゾに結婚しようと思ったことはあるかと尋ねるのです。
イベリナに恋をしているロレンゾは彼女以外と結婚したいとは思っていません。
「結婚は考えたことないかなぁ〜」
なんて答えるロレンゾにイべリナは不思議そうに理由を訪ねてきます。
イベリナ・・・無自覚ながら反則です。
しばらく二人で話して、別れることになりました。
持ち場へと去るイベリナ。
その後ろ姿を見送りながらロレンゾは切ない表情を浮かべます。
彼女はいつだってリアンドロのことばかり考えていて、目の前の自分の気持ちには気づいてくれません。
苦しんでいたリアンドロのために一生懸命になれるところに惚れたのですが、それは同時に中々自分にチャンスが回ってこないということでもあります。
いつになったら自分の方を向いてくれるのか、そんな事を考えながらいつまでもイべリナの後ろ姿を見つめているのでした。
噂は広まったまま時は経ち、様々なことが起こりました。
イベリナは相変わらず針のむしろ状態で働いていましたが決して自分の使命を投げ出すことはしませんでした。
一方、ベラビティ未亡人の振る舞いは日に日に派手になっていきます。
彼女は亡き夫の身の回り品を売払い、帝国の高官に賄賂を贈ろうとするようになります。
また夜な夜な気を失うほどに酒を呑み、大きな叫び声をあげるようになってしまいました。
愛のない結婚ではあったものの、夫や息子に愛情を捧げることなく冷たく振る舞ってきた女性は、孤独に陥りついに心を病んでしまったのでしょう。
そんなある日、何かの知らせを受けた未亡人は怒ってリアンドロの部屋へと押し入ってきます。
すごい剣幕で怒る母に対し、リアンドロは冷静でした。
どうやら帝国の決定により未亡人に何らかの処罰が与えられることになったようです。
一体リアンドロは母にどんな処遇を告げなくてはならないのでしょうか・・・。
公爵家のメイドに憑依しました33話の感想&次回34話の考察予想
正直イベリナって結構悪い女だなと思ってしまうのは私だけでしょうか。
リアンドロやロレンゾの好意に気づいてはいないが故の、弄ぶような言動はますます二人をその気にさせてしまうでしょう。
いくら鈍感とはいえこのままいけば、どちらかに刺されかねませんよね。
特に今回のロレンゾへの態度はひどいなと思ってしまいました。
ロレンゾのことは結婚相手としては完璧だとは思っているものの、別に男性として恋をしているわけではないでしょう。
それなのに弱みを見せて、ハンサムだと褒めて、結婚のことを聞いて・・・男だったらその気になってしまうのは当たり前です。
ここの三角関係、一体どうなってしまうのでしょうか。
もしイベリナがリアンドロと一緒にいるためにロレンゾと結婚してしまえば・・・、おそらくまた血に濡れた未来が待ち受けていることでしょう。
恐ろしい!
イベリナには早く二人の本気の好意に気づいて、自分がモテていることを自覚した振る舞いをしてほしいですね。
まとめ
今回は漫画『公爵家のメイドに憑依しました』33話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。