悪女の恋人は主人公様 ネタバレ75話(漫画)明かされるカシアンの本心、彼が悪手に染まってでも本当に守りたかったものとは…。

〇悪女の恋人は主人公様75話の注目ポイント＆考察予想

それぞれの守り方

イシードの口からアロフという名を聞いたカシアンに子供の頃の記憶が蘇ります。

昔、まだ子供だったカシアンはアロフという白い馬をとても大切にしていました。

 

授業が終われば走ってアロフの元に行き、一緒に遊んでお互いを信頼し大事にしていました…そんな時、ある悲劇が起こってしまいます。

 

その事がきっかけで、カシアンは大切なものを守る為に隠してしまうようになりました…その結果、ラエルを傷つける事になろうとも、それが正しいのだと。

 

はたして、カシアンを変えたきっかけのアロフはどうなってしまったのでしょうか…？

〇悪女の恋人は主人公様75話のネタバレ込みあらすじ

アロフとカシアン

イシードはカシアンの前ではっきりとこう言いました。

｢ユニフェは、アロフと同じ目にはあわせません｣と。

 

そのアロフという名を聞いたカシアンは、遠い昔の事を思い出していきます。

あれはまだ子供の頃、授業を終えたカシアンが急いで走って向かっていたのは大好きな友達がいる小屋でした。

 

アロフという、白馬。

カシアンは、乗馬の授業がない日でもアロフに会いに来ていました。

 

アロフもカシアンの事を覚えているようで、カシアンが来ない日は寂しそうですよ、と飼育係がいう程。

 

カシアンはアロフを大切にし、色々な所に遊びに行っていました。

草原を駆け、傍で寝転んでくつろいだり…。

 

けれど、そんな日々にある悲劇が起こってしまいます。

弱点を作る事は失うこと

その時のカシアンの胸に、ずっしりと重い言葉が突き刺さりました。

｢前にも言っただろう、弱点は作るな｣…そう言ったのは、父である皇帝。

 

いつものように遊びに来たカシアンの目に映ったのは、赤い血を流し、二度と起き上がる事のないアロフの姿。

 

呆然として膝をついたカシアンの背後で、皇帝は追い打ちをかけるように無慈悲な言葉をかけます。

 

これが、捨てるという事だ。これでもうわかったな？と…。

皇帝は、カシアンがアロフを大切にしている事を知り、弱点を作らせないようにと始末したのでした。

 

念を押す皇帝に、その場で黙って頷くイシード。

カシアンは心が追いつかず、アロフがいなくなった事に対して涙も流さないイシードを｢バケモノ！｣と殴りつけます。

 

心がないのか！と続けたカシアンを無表情で見下ろしたイシードは、彼を格子に突き飛ばすと静かに言いました。

 

｢あの馬は、殿下が終わらせたんです｣と。

意味が分からず涙を流していたカシアンは、イシードの固く握った拳が震えている事に気が付きます。

 

表情を隠したイシードは、カシアンにはっきりと言いました。

｢大切なら、もっとちゃんと守るべきでした…そうでしょう？｣と、一見冷たく言い放ったイシードでしたが、カシアンにはわかっていました。

 

イシードは、アロフに対する感情を隠していた事で、アロフを守っていたのです。

カシアンは考えました。

 

なら、捨てる事も出来ないなら隠してしまえばいい。

大切なら、そうだと知られないようにすればいい…だから、ラエルを…。

 

思わず声を荒げ、涙を流しながらカシアンは言いました。

ラエルを守ろうとして…そこまで言った所で、脳裏にラエルの後ろ姿が浮かびます。

 

カシアンは、他の女達と遊ぶことでラエルをうまく隠していたつもりでした。

そうすれば、ラエルが大事だと言う事がばれないで済むから。

 

カシアンにラエルを傷つけるつもりはなくとも、やり方を間違えていました。

ラエルの心に深い傷をつけてしまった事を改めて痛感したカシアンは、それでもと自分の言い分を吐きます。

 

本当に、ラエルがあんなに嫌がるとは思わなかった…そう言ったカシアンを冷めた目で見るイシードは、彼をたしなめるように言葉を出しました。

 

殿下は、恋人が自分以外の異性といるのに何とも思わないのですか？と。

それを聞いたカシアンは、何かに気付いたように目を見開きます。

 

が、次に彼の口をついて出たのは、皇妃になるならそれくらいの我慢は必要だ！という言葉でした。

 

その身勝手な言葉をイシードは切り捨てます。

ラエルは、皇妃になる為にカシアンと付き合っていたわけではなく、純粋にカシアンを愛していました。

 

それなのに、カシアンはラエルの気持ちを知ろうともせずに自分の事ばかり。

｢今の殿下を見れば誰だって愛想をつかしますよ｣とイシードは言って項垂れるカシアンに呆れた溜息をつきました。

 

カシアンは、今になってラエルの事が本当に大事だったのだと後悔し、涙します。

そんな時、夜中だというのに皇帝から二人に呼び出しがかかりました。

 

こんな時に何を、とカシアンは最悪の気分だと吐き捨てたのでした。

〇悪女の恋人は主人公様75話の感想＆次回76話の考察予想

いやー、今回のお話を読んでまず思ったことは…皇帝が最低過ぎませんか…？

アロフは普通の馬でカシアンの友達で、アロフがいる事がなんの不都合になるのでしょうか…。

 

確かに、弱点を作ってしまうとそれが他に知られた時に苦しい立場になるのかもしれませんが、まだ子供のカシアンに対してやるしつけにしては、行き過ぎだと思います。

 

こういうのを何度か見せられているうちに、イシードも自分の本音を表に出さなくなってきたのでしょうし、カシアン自身も違った意味で大切なものを隠して守ろうとしたのだと言う事がわかりました。

 

そういう意味では、ラエルを守るために他の女の人達と関係を持ったりしたのも理解は出来ますが、個人的には賛成はしませんね。

 

やっぱり、ラエルもかなり傷ついていますし…。

方法を変えるにしても、ラエルからはもう見限られてしまっているでしょうし。

 

なんだかカシアンが可哀相になってきましたが、このまま彼が落ちていってしまわないように願うばかりです。

 

取り返しのつかない事ばかり起きてしまっている現状ですが、先々でカシアンもラエルに本当の気持ちが言えるといいなと思いました。

 

また一波乱ありそうな終わり方をしていますが、次の更新も楽しみです！

まとめ

今回は漫画『悪女の恋人は主人公様』75話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。

ざっとストーリーをまとめると・・。

≫≫次回「悪女の恋人は主人公様」76話はこちら

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