
漫画「悪女のペット」は原作Seobo先生、漫画Harnenn先生の作品です。
今回は「悪女のペット」の20話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
悪女のペットの【20話】の考察予想
事故に合ったと思ったら脇役令嬢に!?
交通事故に合った主人公が気が付くととても可愛らしく愛らしい雰囲気の少女になっていました。
自分が愛読書の脇役令嬢であるシャシャ・タルトに憑依していることに気づきます。
しかし、下級貴族のシャシャは貴族社会では軽んじられてしまう立場だと察し、令嬢たちに媚びを売りまるでペットのように振舞うことで「お偉方のペット」と揶揄されるような位置を確立させました。
原作を知るシャシャは、登場するキャラの中でも悪女レベッカには関わらないようにしようと心に決めていました。
悪女レベッカは処刑されるという結末を迎えることで、関わったら自分も危うくなってしまう恐れがあったからです。
しかし、宮殿でのパーティーで、とうとう運命の出会いを果たします。
レベッカは一目でシャシャを気に入り、自分が主催するお茶会にも誘ってくれました。
関わらないように決めていたシャシャですが、立場上断ることも出来ず、また、レベッカの美しさ、皇太子ヨハネスの婚約者としての健気さに惹かれてしまい、レベッカの未来を変えようと決意するのでした。
あれから二年が経過し、シャシャはレベッカの願いにより彼女の自宅、アルチェン家に居候していました。
レベッカの抱えるプレッシャーや浮かばれない思いを受け止め、気持ちを安定させ続けてきたシャシャのおかげで、すっかりレベッカは気持ちを安定させていました。
ヨハネスの側近であるアース・クラインもレベッカの不安定さを懸念していたようですが、シャシャのおかげで剣術も習うようになったからか、抱えていたものへの暗い思いが無くなっていることに対し評価をしています。
しかし、レベッカの変化はヨハネスへの態度や思いにも影響をさせていました。
皇太子と口論をしたという場面を多くの人が目撃していることもあり、ヨハネスはシャシャのせいでレベッカが変わってしまったと怒りを露にしている様です。
大人しくするようにアースに言われたシャシャでしたが、タイミング悪く宮殿のパーティーに呼ばれてしまいます。
悩むシャシャでしたが、レベッカの情報により、参加することを決意するのでした。
その情報とは、原作ではとても人気のあるキャラで、一度は会いたいと思っていた人、第二皇子ペインの帰還でした。
パーティー当日、シャシャはあることを思い出します。
ペインの帰還パーティー、それはヒロインリリスの登場のパーティーだということ。
しかし、シャシャの知る展開とはまるで状況が違います。
天使のような可憐な少女という設定のリリスはまるで悪女のようなドレスを纏い、令息を侍らしていました。
そして皇太子との初対面であるはずなのに、彼女はヨハネスよりもペインとしか会話をしませんでした。
更にヨハネスもレベッカを振り向かせることに必死で、リリスには見向きもしません。
そしてアースは、今まで感じていなかった皇室やヨハネスに対する嫌悪感や憎しみを感じ始め、混乱してしまい、シャシャに話を聞いてもらい安定することを願いました。
帰宅中、本編にない展開にシャシャは動揺し、今後のことを考え震えてしまいます。
リリスを好きになるキャラは4人、ヨハネスとペイン、アースとそして、ドラゴン。
シャシャが懸念しているのはこのドラゴンの存在で、彼はリリスへの友情の証としてアトランタ帝国を守護することを誓うのですが、現状、あのリリスでは彼との友情を築けるとは思えません。
国の存亡レベルの悩みに押しつぶされそうになるシャシャがグッと親指を噛みしめた時、一緒に馬車にいたレベッカが彼女を慰めてくれました。
レベッカの優しさを感じ、シャシャはレベッカの幸せだけを願うことを新たに決意したのでした。
気持ちを切り替えたシャシャはリリスに会いに行きます。
あまりのキャラの違いにきっと彼女は憑依者なのではと考えたシャシャは今後の相談も出来たらと考えたのです。
再会したリリスはパーティーとは違い、原作に近い純粋で可憐なイメージで更に混乱しますが、やはり原作のリリスとは違うと察したシャシャは、原作のタイトルである「アトランタの恋人」を知っているかと問います。
しかし、リリスの反応は顔を青ざめさせて去ってしまう、というものでした。
予想外の展開に唖然とするシャシャに、偶然居合わせたアースが声を掛けてきました。
あまり好みのレストランではなかったため、お肉と甘い物を強請るシャシャに呆れつつも奢ってあげるアースでしたが、暴走馬車からシャシャを引き寄せる形で避けました。
その暴走馬車の先に、一人の少年が佇んでいましたが、あっという間に馬車を吹き飛ばしてしまいます。
シャシャはその少年を見て驚愕しました。
彼はシャシャが懸念していたホワイトドラゴンのナスカだったのですから。
人間界のルールに疎いナスカは原作では天然キャラとしての扱いでしたが、彼がリリスに興味を引かれた切っ掛けは「刺激」でした。
リリスが与える知識に惹かれたナスカはリリスが殺害されそうになった時、自身の気持ちを知るのです。
そこでシャシャは「刺激」を重視し、ナスカにある手料理を作ることにしました。
研究を重ね完成させた料理を手に一人街に出ると、偶然リリスとペインがとあるお店で買い物をした場面を目撃してしまいます。
何を購入したのかが気になったシャシャが店員さんに確認すると、体にいいサール茶というお茶葉を買ったとのこと。
毒性は一切ないとのことで、結局購入して出てきたシャシャは、リリスはペインが好きなのか、と考えていたところ、柄の悪い男にぶつかってしまいました。
相手の男は貴族の女性で可愛らしい少女だったため、執拗に絡んできましたが、その際、聞き覚えのある声を聴き、シャシャは必死に助けて欲しいと念を込めてその声の主を見つめます。
視線に気づいたナスカに男が馬鹿にした言葉を浴びせたところ、ナスカは指一本で男を吹き飛ばし、結果的にシャシャを助けた形になりました。
シャシャはこのチャンスを逃さないよう、ナスカの手を握り感謝の言葉を述べますが、ナスカにとっては助けたつもりはないため、素気無い返事を返されてしまいますが、何とか手料理をご馳走する展開へと持ち込むことが出来ました。
しかし、シャシャが「刺激重視」の為に作った料理は、トッポッキ。
その辛さ故、恩を仇で返したとナスカが怒り、シャシャを殺そうと胸ぐらを掴んできた時、シャシャを探しにきたアースに助けられ、一先ず腕を外してもらえました。
経緯を聞いたアースは、それでも命を取るほどのことではないとナスカを諫めますが、ナスカも怒りは収まらず好戦的な態度でアースと対峙します。
このままではアースが危ないと、シャシャは大声で謝罪し、今度こそナスカが喜ぶ料理と、更に綿あめをご馳走するから信じて欲しいとお願いしたところ、彼はあっさり怒りを収めたのでした。
アルチェン家に到着したシャシャは、フライドチキンをご馳走します。
これにはナスカも大満足だったようで、キラキラした顔で食べまくる様子を見て、シャシャはホッとし、彼がデザートの綿あめをを食べている頃、本題にと入ります。
シャシャはレベッカ側にドラゴンが付いていてくれたら安心だと願い、アルチェン家に入って欲しいと頼みます。
ナスカは貴族自体を知らないので「何だそれは」という返答でしたが、シャシャの詳しい説明と、更に彼女が得意とする煽ての効果により、あと一歩でYESの返答が貰えそうだったその時。
室内にレベッカとヨハネスが飛び込んできました。
どうやらヨハネスが勝手に来たことに怒りを覚えているレベッカですが、ヨハネスは花束にメッセージを入れた、他の子なら喜んで飛んでくる、という空気を読まない発言に苛立ちは悪化します。
更に、レベッカが大切にしている訓練の時間を「剣術なんかより自分との約束が大切」というヨハネスに対し苛立ちつつもシャシャはレベッカを何とか宥めますが、彼の意識は初めて会うナスカに向きました。
ナスカにとって皇太子などの地位も一切関係ないらしく、綿あめを食べ続け無視する様子にヨハネスはイラっとし、側近の兵士もナスカを怒鳴り食べていた綿あめをはたき落としてしまいました。
当然ナスカは一瞬にして怒りが頂点に達し、あっという間に二人を吹き飛ばしてしまったのでした。
流石にアースもナスカに注意をしましたが、レベッカは拍手と共に「合格」と伝え、シャシャもホッとします。
皇太子と兵士をベットに移動させる際も、彼は自分に借りがある、と平然と答えるレベッカを見て、シャシャは原作では彼のこういう部分を、リリスが改心させたと大歓迎する皇帝と皇后を思い出し、グッと親指を噛みしめます。
すると、それは美味しいのか、とナスカに尋ねられ、血を流す様子にレベッカは焦りますが、ナスカは何を思うのか、シャシャの願いであるアルチェン家に入ってもいい、という返答をしたのでした。
早速彼の身元の確認をしようとしますが、敬語を一切使わないナスカにアースは注意をしますが、それもレベッカは制止します。
彼に対し、レベッカは敬意を求めてはいけない存在だと直感で悟った様です。
しかし、どこから来たかという質問に「森」と返すナスカ。
流石にスパイか、と疑う二人に対し、まずいと感じたシャシャは必死でレベッカにおねだりをし、何とか了承を得ましたが、それでも本契約にはならず様子見、という形に落ち着いたのです。
三日後、シャシャはお茶会に呼ばれていたので護衛にナスカを指名します。
ナスカはナスカで、自分を引き入れたシャシャに疑いを持っているらしく、常に観察されていてシャシャはゲンナリしつつもナスカを連れて出かけました。
しかし、そのお茶会でも、シャシャの「ペット」と言われる出来事がありました。
一人の令嬢がシャシャを呼び出すのですが、令嬢たちの中には暗黙の了承があり、「誰かがシャシャを呼び出したときは知らないふりをする」というもの。
呼び出されたシャシャは、乱暴に柱に叩きつけられ、自分の婚約者への恨みつらみを吐き出します。
一方的な行為に耐え、最後には優しい言葉を掛けるシャシャに、令嬢は落ち着いて詫びながらもお茶会の席に戻っていきました。
そんな彼女をじっと見つめるナスカは、生き方は色々ある、と納得しつつも「おまえが辛そうに見える」という言葉をかけてくれ、シャシャは皮肉めいた苦笑を浮かべるしかないのでした・・・。
何とかアルチェン家にドラゴンを招き入れられたシャシャですが、ナスカがあまりにも不思議な存在のために未だ保留。
けれど、シャシャとの絆が深まっていけばきっと、「ドラゴンの守護」をレベッカに与えられるのでしょう。
それにしても、親バカなんですね、皇帝も皇后も・・・。
原作のリリスにもシャシャは疑問を持っていて、本当に天使のような人間なら、婚約者がいる男を取るのか?という疑問。
そして、レベッカに婚約者を強要しておいて、あっさりリリスを歓迎する皇帝。
これだけでもイラっとするお話ですよね。
シャシャの親指噛みしめる行動は主人公のクセでもあるのでしょうか。
シャシャの今の立場を理解してくれるのはナスカなのかな、と思わせてくれる19話でした。
今後ナスカと仲良くなれるのか、ナスカはレベッカ達に認められるのでしょうか。
問題はまだまだ山盛りなので、これからも楽しみにしたいと思います!
悪女のペット【20話】最新話ネタバレあらすじ
シャシャがプライドを捨てた理由が明らかに!
シャシャが戻ると、シャシャの髪型や服装が乱れてしまっていることに気づいた令嬢たちが驚くのですが、彼女たちの発言は「ペットにも優しくしないとだめじゃない」という言葉。
髪型を直してくれる令嬢もいますが、まるでペットを可愛がるかのようで・・・。
シャシャがこの世界に来たとき、貴族になったから好きに生きられると喜びました。
しかし、現実はしがない貴族の娘で数十歳離れた年寄りに売られるように嫁ぐ人生に絶望します。
何もかも捨てて逃げようとしていたある日、婚約者に破談にされた令嬢を周りの人たちが皮肉や嘲笑をしている場面に居合わせます。
その様子がまるで前世の自分を見ているようで、シャシャは耐え切れず立ち去る令嬢を追って彼女の愚痴に付き合った翌日、変化が起こります。
お詫びを兼ねてパーティーに招待をする、という手紙を受け取ったのです。
チャンスだと感じたシャシャは、この世界で生き残るためにプライドなど捨てる決意をしたのでした。
そんなことを思い出しつつ、帰りの馬車でナスカと二人、気まずい雰囲気です。
すると、ナスカが突然話始めます。
綿あめ屋に素性を分からぬ者を護衛にすることは異例なこと、シャシャに感謝をしろと言われて気が付いたこと。
シャシャだけは初めから何も知らないナスカに近づいて、怪しむ他の者を必死で引き留め、三日間付きまとってきたシャシャを観察していたナスカは必要な時だけ媚びを売るシャシャの目的を聞き出して来ようとします。
しかし、疲労が溜まっていたシャシャはナスカの意外な観察眼に驚きつつも、甘い物などを沢山買って勢いでごまかします。
疲れ切って帰宅するシャシャはレベッカに抱き着き癒されます。
先ほどの令嬢に叩きつけられた背中が痛みレベッカに心配をかけてしまいますが、笑顔でごまかすのでした。
そんなシャシャにアースからお手紙が届いているとのこと。
内容は、リリスからの物で、先日のお話の続きをさせて欲しいというものです。
リリスからの手紙をアースが届けたこと、この二人に接点が出来たことを不安に思うシャシャなのでした。
悪女のペット20話の感想&次回21話の考察予想
ナスカの意外な観察眼に驚き!
前世の主人公の名前が未だにわからない状態ではあるですが、あまり良い人生じゃなかったのだろうことは伝わってきますね。
いくら貴族の中で生き残るためとは言っても、あんなにプライドを捨ててペット扱いされても文句も言わないなんて、普通の人なら耐えきれるものではないでしょう。
ある意味強さなのかも知れませんが・・・。
シャシャを観察していたナスカは、シャシャが必要な時だけ媚びを売ること、自分を知らないのに必死で引き留めることが疑問に感じている様子です。
確かに、素性も知らない人間を護衛にして、疑う周りも説得する様子は、彼からしたら何に利用するつもりなのかと逆に不信を抱くでしょう。
そして、アースとリリスに接点が出来た模様。
アースは味方なのか、敵になるのか・・・?
ナスカとの関係もちゃんと深まっていくのか、アースの目的も気になります。
これからの展開がとても楽しみですね!
まとめ
今回は漫画『悪女のペット』20話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。