
漫画「怪物公爵と契約公女」は原作MinJakk先生、漫画Liaran先生の作品です。
今回は「怪物公爵と契約公女」の35話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
怪物公爵と契約公女の【35話】の考察予想
生贄になる運命だった少女が逃げ延び必死で生きるお話です。
レスリーが次女として生まれたスペラード侯爵家は、闇の力を持つ家系として名を馳せていましたが、ある時より力を持つ子が生まれることが少なくなり、衰退の一途を辿っているのが現状でした。
しかし、家紋に傷を付けたくない一族は、闇の力を維持するため、恐ろしい儀式を行ってきたのです。
長子が金髪、次子が銀髪で生まれたならば、次子を生贄にすることで長子に闇の力が備わるという恐ろしい儀式でした。
金髪で生まれたエリーのために、レスリーは生まれ、銀髪だったために生贄となることが決まっていたため、家族として扱ってもらえず、虐待され使用人たちにまで蔑まれ生きてきました。
いつか家族の一員になりたい、愛されたいと願ってやまないレスリーでしたが、とうとう儀式により炎による生贄にされてしまいます。
しかし、長年同じように殺害されてきた子供たちの怨念がレスリーに力を与え、閉じ込められていた建物から追い出すように救いだしました。
火傷や切り傷などの怪我を負ったレスリーはすでに闇の力を手にしていました。
更に家族の考えを聞くことになってしまいます。侍女としてエリーに就かせる予定も想定していますが、エリーに闇の力を与えるためにレスリーを再度殺害殺害する予定だということ。
家族とは見ていないことを・・・。
スペラード侯爵家に絶望したレスリーは、この家に出ないと幸せになんてなれないと悟りますが、ルーカディウス帝国には困った法律がありました。それは、全ての子供は親の保護下で育てるという法律です。
当然虐待や生贄のことを隠しているスペラード侯爵家から出るためには、スペラード侯爵家よりも高位の家に養女にしてもらうしかないと考えたのです。
ルーカディウス帝国には、皇室よりも昔から存在しているサルバトール公爵家という家柄が存在しています。
怪物一家と恐れられるサルバトール家ならと、レスリーは一人、サルバトール公爵に交渉を持ち込むのでした。
自分の闇の力を存分に使ってもらう代わりに、スペラード侯爵家を没落させ、自分を養女として受け入れて欲しい、と。
痩せて小さく、とても侯爵家の娘が纏うような衣服ではないレスリーの姿、そして、また12歳の娘が浮かべる目つきではない様子にサルバトール公爵は彼女が持ち込んだ交渉を受け容れるのでした。
しかし、簡単に養女にする訳にはいかないため、一度自宅に帰るレスリーでしたが、スペラード侯爵はレスリーに闇の力が本当に宿ったのかを確認するため、油を染み込ませた馬車に乗せ鍵を閉め、馬車ごと燃やすという暴挙に出たのでした。
儀式の際以来、火が恐ろしくなってしまったレスリーの危機を助けたのは、偶然通りかかったサルバトール家長男のベスランが率いるリンツェ騎士団でした。
無事保護されたレスリーは、魔法にて傷の治療をしてもらい、サルバトール家にて保護されることになったのです。
神学や作法など、公女として必要な知識を教えて貰い、何気ない日常では欠如していた一般的なココアなどの知識も吸収します。
家族や使用人たちに愛され大切にされて過ごすレスリーですが、スペラード侯爵がこのまま黙っているわけがないことは十分承知していました。実際、スペラード侯爵は次女をあのサルバトール家に誘拐されたと噂を流したり様々な人へ援助を申し出るなど、裏で画策しています。
更にサルバトール家を良く思っていないマディア太后と手を組んでいたスペラード侯爵は、更にサルバトール家に泥を塗るために貴族裁判を起こすよう進言しました。
貴族裁判は貴族にとって裁判にかけられること自体が不名誉なことで、敗訴した場合爵位剥奪など最大の屈辱を得るものです。
サルバトール公爵と昔から交流があった皇帝陛下は裁判の開廷を渋っていましたが、サルバトール公爵本人が裁判を了承したこと、更にスペラード侯爵のレスリーへの非道な行為に心を打たれ、裁判を開廷することが決定しました。
そしてとうとう、裁判当日。レスリーは裁判に出むけない使用人たちに着飾ってもらい、エールを貰いました。
しっかり着飾ったレスリーなりの戦闘服に身を包み、裁判の会場となる王宮へ向かうのです。
サルバトール家の公女として認めてもらうために。
いよいよ裁判開始!これからどんな応酬があり、どんな展開になっていくのでしょうか。
ルーエンティが証言台に立つということで、弁も立ちそうだし楽しみですね!
しっかりスペラード侯爵をやり込めて貰いたいと思います!
着飾ったレスリーが可愛くて、笑顔で終わる裁判になることを願って35話、楽しみに読み進めたいと思います。
怪物公爵と契約公女【35話】ネタバレあらすじ
久しぶりに王宮へと到着したレスリー。
レスリーにとって王宮での思い出は、姉エリーの侍女として訪れた際にエリーの婚約者である王太子のお茶をひっくり返す粗相をしてしまい、家に帰ってから数日間動けなくなるほど叱られたという記憶しかありませんでした。
王宮を見上げながら、自分をなんとも思っていない人から愛されたいと思っていたことを馬鹿だったと思いを馳せるレスリーに、緊張しなくていい、とルーエンティが頭を撫でようとしますが綺麗に整えられた髪を見て我慢します。
そこへ、兄であるベスランが騎士団の面々と共にやってきました。
騎士団の人たちはベスランがレスリーに対して笑顔を見せていることに驚き、更にはルーエンティの軽口を注意した際に「口を慎め」という言葉をきいて口をキュッと閉めるレスリーに微笑みしゃがむベスランに信じられないと更に驚くのでした。
彼らが持ち場に戻る際、一人の騎士が振り向いて手を振ってくれます。レスリーは見覚えがあるような気がしましたが、誰だか思い出せません。結局誰なのか分からぬまま、ルーエンティに促されるレスリーでした。
裁判場のドアの前、レスリーはルーエンティに中の様子を教えて貰います。中に入れば真っ先に注目を浴び、何かを言う人もいるだろうけれど、気にする必要はないけれど、耐えられなければ母か父の隣についているように。
もし一人でいる時に何か言ってくる人がいるなら、よく顏を覚えておくように、後できっちりシメるから、とレスリーを笑わせてから入場します。
裁判場はコロッセウムという闘技場のようでレスリーに緊張が走ります。
しかし、すぐにサイレーンとサルバトール公爵に呼ばれ、久しぶりの再会に喜ぶサイレーンにグッと掴まれますが、ルーエンティに促されて渋々手を放すのでした。
ルーエンティが証人に会いに退室した際、スぺラード公爵家長女のエリーが待ち構えていました。
彼女は裁判を諦めて愛する娘を返して欲しいとルーエンティに申し出ますが、虐待やいじめをしていたことを十分に理解しいているルーエンティはサルバトール家と一緒にしないでくれ、と言い残して去るのでした。
そして、開廷の宣誓の前に、皇帝陛下は再度両家に確認をします。裁判を取りやめるのは今が最後のチャンスだと。
しかし、当然両者とも取りやめることはありませんでした。
裁判開廷前の、神そして家紋の名誉にかけて真実のみを述べると誓う宣誓を行い、貴族裁判は開廷されたのでした。
怪物公爵と契約公女35話の感想&次回36話の考察予想
いよいよ裁判開始!
ベスランやルーエンティのレスリーへの溺愛ぶりに騎士団の面々も驚いていたようですが、そうやって真実がどんどん知られていき、レスリーはサルバトール家で愛されているのだと理解されたらいいなと思います。
そしてルーエンティが注意されたときに一緒にレスリーもキュッと口を噤む様子は可愛らしくてたまりません!
それはもう、猫っ可愛がりもしたくなりますよね!
そしてとうとうやって来た貴族裁判。虐待した挙句殺そうとさえしたくせに堂々と座っているスペラード侯爵家にレスリーは怒りよりも呆れが強いようです。
虐待の件、殺害未遂の件もすべて、嘘の証言を固めてきているであろうスペラード侯爵がさらに神や家紋に誓う宣誓をすることにも彼の図太さや偽りを何とも思わない性格が伺えます。
これからスペラード侯爵がどんな手を使ってくるのか、ルーエンティはどうやって対抗するのか、目が離さない状況にワクワクしますね!次話も見逃せません!
まとめ
今回は漫画『怪物公爵と契約公女』35話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。