
漫画「悪女のペット」は原作Seobo先生、漫画Harmenn先生の作品です。
今回は「悪女のペット」の17話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
悪女のペットの【17話】の考察予想
大好きな小説の脇役に憑依してしまった主人公が原作との違いに悩みつつ前向きに頑張っています!
交通事故にあってしまったと思ったら、とっても可愛く愛らしい雰囲気の少女になっていました!
よくよく考えたらこの容姿は自分の愛読していた小説に出てくる脇役の令嬢シャシャ・タルトだったことに気づきます。
脇役でしかも下流貴族の立場では貴族社会でも軽んじられ、先の未来も上流貴族との契約結婚しかないと悟るシャシャ。
そこで、彼女は今まで現代社会で培ってきた経験を活かして、媚びを売ったり、愚痴を聞いたりと、自分の魅力をも最大限に利用して貴族令嬢にとても可愛がられる存在となりました。
様々な令嬢に招待状を貰い、多くのパーティーに参加してきたシャシャですが、なるべく原作に登場するキャラには関わらないようにしようと心に決めていました。
特にその中でも作中に登場する悪女レベッカ。
最後は処刑されてしまうレベッカと関わったら自分も巻き込まれるだろうと想像したため、絶対に関わらないと決めていたのです。
しかし、とうとう運命の出会いがやってきます。
宮殿のパーティーに招待されたシャシャは、そこでレベッカと対面します。
レベッカは一目でシャシャの可愛らしさに惹かれ、シャシャもレベッカの美しさに惹かれます。
しかし、それではダメだと思いつつも、レベッカの婚約者皇太子ヨハネスへの健気な姿勢と、今にも消えてしまいそうな儚さに彼女を放っておけず、この先の自分のことよりもレベッカを幸せにしようと決意したのでした。
時は経ち、2年後。
シャシャはアルチェン家にお世話になっていました。
皇太子の婚約者と言うこともあり、皇太子の側近でもあるアース・クラインもよくアルチェン家を訪ねるためか、シャシャは彼とも上手く親交を深めていて、本を借りたり色々な話をしてくれるようになりました。
シャシャがこの2年間、レベッカの苦悩を受け止めて慰め続けた結果、レベッカは皇太子と口論出来るまでになったと報告を聞き喜ぶシャシャに、レベッカの変化がシャシャのせいだと皇太子が怒っているので大人しくしてくださいね、というアドバイスもくれるようになったのでした。
アース自身にも、シャシャの存在はとても大きいようで、レベッカの変化も良い傾向だと感じていたのです。
そして、アースから聞いていたシャシャは、元から苦手な皇太子が更に自分を目の敵にしていると聞いていて更に会いたくないと思っていたのですが、タイミング悪くレベッカからパーティーのお誘いを受けてしまいます。
本来なら避けたいところでしたが、なんと、第二皇子ペインが帰還すると聞きます。
愛読していた小説のキャラの中で最も人気のあったキャラということもあり、渋々参加することに決めたのです。
パーティー当日、シャシャはすっかり忘れていた原作のことを思い出します。
ペインの帰還するパーティーには、小説のヒロイン、リリスが参加しているということを。
原作では、天使のように可憐で清楚なキャラクターのリリスを探していたシャシャは、周りの令嬢たちの話を聞きつつもレベッカを見つけ出しました。
なんと、原作とは似ても似つかない、まるで悪女を体現したような令嬢のリリスが存在していたのです。
真っ赤なドレスでソファに踏ん反って座り、令息たちを侍らせて座る様子は天使とは真逆の存在です。
あまりのギャップに驚いている中、パーティーの内容自体も原作とは違う展開になっていました。
シャシャはリリスに婚約者を奪われたと泣く令嬢を慰め、更に王室や皇太子にウンザリしたアースの心の闇をも聞いて慰めていました。
そして、本来はリリスに目を止めるのは皇太子だったはずなのに、皇太子はレベッカを振り向かせることに必死で、レベッカは彼をそっけなくあしらい、リリスは皇太子よりもペインとの話に夢中・・・。
まるで展開の違う状況に、帰宅しながらシャシャは混乱してしまうのです。
本軸である皇太子とリリスの恋愛の行方、皇太子に忠実なはずのアースの胸の内、それから今、一番シャシャが思い悩むこと。
それは、今後登場するドラゴンの存在。
彼はリリスに思いを寄せるキャラの一人で、彼は後にリリスとの友情の証として国を守護する存在になる、つまりはリリスとの友情が成り立たない場合は国の存亡すら危ぶまれてしまうことになる。
あのリリスのキャラだと無理かもしれない、大体、こうも展開が変わってしまったのは脇役の自分がしゃしゃり出たからかもしれない・・・。
全てが恐ろしくなったシャシャは親指を噛みしめて恐怖を抑えようとします。
そんなシャシャの手をそっと外したのは、切なそうな表情のレベッカでした。
見ている方が辛いと、優しく慰めてくれる彼女に癒されながら、シャシャは再度、誓うのです。
自分の願いはレベッカの幸せ、ただ一つなのだと。
気を取り直したシャシャは、リリスと会うことにしました。
彼女が指定したレストランはシャシャの好みの料理が無いお店で少々気は引けましたが、それよりも本題と思いつつも、リリスのキャラがまたパーティーとは違い、原作に近いキャラだという印象を受けました。
しかし、シャシャは原作のリリスとは違うと悟り、レストランを出た後に勇気を出してリリスに尋ねました。
愛読書のタイトルを告げ、知っているかを尋ねたところ、リリスはシャシャの想像とは全く違う返答を返してきました。
それは原作という意味でしょうか、その返答の後、体を震わせながらリリスは走り去ってしまったのです。
シャシャはあまりの展開に茫然と見送ってしまいます。
もし自分と同じ憑依者だとしたら、この先の展開をどうしようか話そうとも考えていたのですが、怯えたように逃げてしまうリリスのことが全く分からなくなってしまいました。
そんなシャシャに偶然居合わせたアースが声を掛けてくれました。
シャシャ好みのお肉や甘い物が置かれていないレストランの前に佇むシャシャを訝しむアースに「肉と甘い物が足りない」と
甘えつつ、リリスに会っていたと返答します。
あっさりリリスの情報を上げるアースに驚きつつも、彼がおごってくれたお肉を美味しく堪能していると、突然アースに引かれ、それと同時に暴走馬車が脇をすり抜けていきました。
危ない運転に憤るアースとしっかり家紋を見ていたシャシャは、その先の展開に驚きます。
馬車の行く先に佇む少年が、暴走する馬車を跳ね飛ばしてしまったのですから。
そして、シャシャは一人、また原作とは違う出会いをした状況に混乱しつつ、目の前の少年に目を奪われてしまいます。
そう、彼はシャシャを悩ませたキャラ、ドラゴンだったのです。
人間界に疎いナスカは原作では天然扱いされていました。
しかし、人とは違う感性を持つ彼が初めてヒロインリリスへ興味を持ったのは、刺激でした。
リリスが教える様々な事は、ナスカの興味を刺激し、リリスの危機に初めてリリスに対する思いを知る・・・。
その原作の「刺激」に着目したシャシャは、刺激たっぷりの料理を作り、ナスカに会うため一人で街をさまよっていました。
すると偶然、茶葉を売る店の前でリリスとペインを見かけてしまいます。
二人が買った物を疑いすぐにお店の中に行きますが、とても珍しい茶葉で毒素もないというお茶を買っていったとのこと。
つい流れで買ってしまったシャシャは、リリスはペインが好きなのだろうか、と思いつつ歩きだします。
すると運悪く柄の悪い男にぶつかってしまい、絡まれてしまいました。
貴族ということ、シャシャの外見も相まって男たちの興味を引いてしまったシャシャは必死で拒むのですが、その最中、聞き覚えのある声が聞こえてきました。
それは綿あめ屋とのやり取りをするナスカの声で、助けてほしいと必死で見つめる視線に気づいたナスカに対し、男たちが馬鹿にしだしました。
ナスカはそれを不快に感じたようで、指一本で男たちを追い払い、結果的にシャシャを助けたことになりました。
当人もそう伝えてはいるものの、シャシャはしっかりそれを利用し、上手く料理を食べてもらう方向へ展開を勧められたのです。
しかし、お礼として出した料理はトッポッキ。
刺激重視の料理は逆にナスカを怒らせてしまい、恩を仇で返したとシャシャの胸ぐらを掴み殺しかけます。
覚悟を決めた瞬間、シャシャが一人で出かけたと聞き、心配して探していたアースが駆けつけて助けてくれしました。
事情を聞いたアースは呆れつつも、流石に命を取るまではやりすぎだとナスカに注意し、ナスカとの空気が剣呑になりかけてしまいます。
しかし、ナスカの正体を知るシャシャは大慌てでナスカに謝罪し、お詫びにもう一度だけ信じてくれたら最高の料理と綿あめを上げる、と宣言をしたのです。
アースは更に呆れますが、あっさり承諾するナスカにも呆れつつ、本当にうれしそうなシャシャを優しい目で見つめるのでした。
アルチェン家についたナスカにシャシャが作った料理は、フライドチキンでした。
ナスカは今度は大満足のようでキラキラした顔でひたすら食べ続けています。
フライドチキンもトッポッキも初めてみたアースは一体どこで知ったのかとシャシャに尋ねますが、シャシャは上手くかわして自分の分を分けた意味がナスカに伝わっているだろうか、と問いアースの興味を逸らすのです。
そしてアースからチキンを分けてもらい、ほのぼのする二人なのでした。
締めの綿あめに入ったナスカはそれはもう可愛らしい顔で頬張っています。
そんなナスカにシャシャは交渉を始めるのでした。
一方、リリスはやはり憑依者のようでした。
首都に来てから変わってしまったと不安を覚えて進言する使用人をもにらみつける表情は、天使とはまるで違うものでした。
そして、次期皇帝の存在、ペインやアース、ナスカのことも知っているリリスは何かを記した手帳を投げつけ頭を抱えてしまうのでした・・・。
ナスカの可愛さ!
確かに怒ったら恐ろしいドラゴンですが、味方になってもらえたら最高の人物ですよね。
シャシャがどう交渉するのか、彼の言い分はどうなのか、これから楽しみです。
それにリリスの苦悩とは・・・?
普通に過ごしていたらヒロインなのですからそんなに悩む必要はなさそうで、よくある逆ハー狙いじゃないことは意外でしたが、返って読めない憑依者ですね。
やっぱりペインのファンで、ヒロインだから悩んでいるとかでしょうか。
ですが、それだけなら震えたり怯えるようなことでもないような・・・。
どちらかといえば脇役よりも十分ヒロインの位置にいるシャシャがこれからどう頑張っていくのか、楽しみにしていきたいと思います!
悪女のペット【17話】最新話ネタバレあらすじ
綿あめを堪能しているナスカを早速アルチェン家に勧誘するシャシャ。
しかし、綿あめさえも知らないナスカが貴族のことなど知るはずもなく、「なんだそれ」という言葉にアースとシャシャは唖然。
気を取り直して自己紹介とアースを紹介します。
アースが名字を聞いても教えたない態度にイラっとするアースですが、慌ててシャシャは初対面時の馬車を吹き飛ばした場面を見たことで、アルチェン家にとって必要な人材だと思ったと煽てに入ります。
さすが、貴族社会を生き抜いてきたシャシャ、素晴らしい魔術師だと思いっきりナスカを煽て上げ、すっかりいい気分にさせました。
その様子に呆れたような目線を向けるアースですが、アルチェン家は身分も関係なく人を採用する家柄なので間違いなく富と名誉を手に入れられる、と伝えます。
あまり興味なさそうなナスカの興味を引くため、シャシャはとっておき、お菓子やケーキをズラッと並べ立て、私といれば美味しい物を一緒に食べられます!と宣言しました。
すっかりデザートのキラキラに魅力されたナスカに更に新たな綿あめを贈呈します。
綿あめを食べながらゆっくりと考えて、と伝えようとした言葉を遮り、室内にレベッカとなぜか皇太子が乱入してきました。
レベッカは怒り心頭で、その理由を問いただされ、「連絡もなしに来たから」と冷たく返答。
どうやら皇太子は前日に送った花束にメッセージとして添えたらしいのですが、レベッカはそれを燃やしてしまったので当然見ていません。
「一方的な通知は約束とは言いません」という進言にも、他の子たちはすっとんできた、と飛んでもない返答をする皇太子。
更には剣術の予定などより自分との約束の方が大事だろう、という言葉にレベッカは怒りを抱き、シャシャもイラつきながらもレベッカを宥めます。
しかし、そんな騒ぎも気にせず綿あめを食べ続けるナスカに気づいた皇太子はナスカに自己紹介をするよう言いますが、彼は当然無視。
近衛兵がそんな彼の様子に怒鳴りつけ、綿あめをはたいた瞬間、ナスカの怒りが弾けたのです。
あっという間に兵士と皇太子を吹き飛ばしてしまったナスカでした・・・。
悪女のペット17話の感想&次回18話の考察予想
さすがの実力発揮!
ゴマ擦って煽ててきたシャシャの口車にすっかりナスカの自尊心はくすぐられたようで、更にはシャシャといると最高のデザート三昧の日々というオマケ付き!
目をキラキラさせたナスカであと一歩のところで邪魔が入ってしまいましたが、それもレベッカに実力を知ってもらえるいい機会だったのかもしれませんね。
その後揉め事がなければよいのですが・・・。
ドラゴンということを知りつつ魔術師にすり替えて褒めまくるシャシャとアースの温度差や、ナスカの可愛らしさがとっても楽しいお話でした。
ドラゴンを味方につけて、そのあとどうするのか展開が分かりませんが、これからもシャシャは悩み考え抜いて前向きに頑張っていくんだと思います。
また次話が楽しみです!
まとめ
今回は漫画『悪女のペット』17話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。