
漫画「公爵夫人の50のお茶レシピ」は原作Lee Jiha先生、漫画Ant Studio先生の作品です。
しばらくバーテンベルク家に滞在することになったメイソン夫人。
クロエはお茶でもてなしました。
始めは呆れていた夫人ですが、お茶の美味しさとクロエの博識な一面を見て好感を持ちます。
何よりも、アルフォンスの印象がずいぶん変わったと感じた夫人は、クロエに何か伝えようと・・・。
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今回は「公爵夫人の50のお茶レシピ」の30話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
公爵夫人の50のお茶レシピの【30話】の考察予想
ミルクジャムの販売事業の準備のため、街に出かけたアルフォンスとクロエ。
アルフォンスは、改めてクロエの存在について思い巡らせます。
クロエは最高のパートナー?
クロエはもうじき完成する店舗を嬉しそうに見上げています。
アルフォンスは、この事業展開でクロエのことをビジネスパートナーとして高く評価していました。
それに伴侶としても申し分ないと思っています。
クロエと結婚する以前の自分には戻りたくない、と思うアルフォンス。
メイソン夫人が語るアルフォンスの過去
メイソン夫人がクロエに伝えておきたかったのは、アルフォンスの過去でした。
厳格な父に、貴族としての教育だけでなく、精神的にも異常なまでの抑圧を強いられる幼少期をアルフォンスは過ごしていたのです。
公爵夫人の50のお茶レシピ【30話】ネタバレあらすじ
メイソン夫人は、外を仲睦ましげに歩いていくアルフォンスとクロエを窓からじっと見ていました。
クロエには話してもいいのかもしれない、と思った自分の気持ちを再確認するように考え込んでいます。
アルフォンスとクロエは、新規事業のために首都の住宅密集地にある商店街の中心部に来ていました。
ミルクジャムの販売事業です。
クロエは、材料の注文やインテリアにも積極的に関わり、準備は着々と進んでいました。
ただ、店舗用にアルフォンスが購入した建物は、クロエの想像を超える規模!
ミルクジャムだけを扱うのは大きすぎます。
しかしアルフォンスは、取扱い品目を増やせばいいだけです、とやる気満々です。
家門の名をかけた事業だから、このくらいしないと格好がつかないと言い出す始末。
クロエは、アルフォンスが面子を気にする人だったかと首をひねります。
結局ミルクジャムだけでなく、多種類のジャムやシロップを扱うことになりました。
その結果事業のスケールは拡大して行き、クロエは取引先を確保することに精一杯努力することになったのです。
その日、二人は完成間近の店舗を見に来たのでした。
クロエは満足そうに店を見上げます。
その横顔を見ながら、アルフォンスはクロエとのことに考えを巡らせていました。
アルフォンスは、今のクロエは政略結婚の相手としてだけでなく、ビジネスパートナーとしても伴侶としても申し分ないと思っています。
クロエの淹れたお茶を飲む時間は、自分の日常を彩ってくれている。
クロエの理解不能なことも不快ではなく、むしろ興味がわいた、と回想します。
いつから慣れたのだろう?以前は・・・?彼女と結婚する前の自分は・・・?
答えは出さないまでも、クロエを知らない頃には戻りたくないと思うアルフォンスでした。
クロエはメイソン夫人に呼び出されます。
初めて二人きりになるので緊張するクロエ。
すると、メイソン夫人がクロエにこの前飲んだお茶を淹れて欲しいと頼みます。
クロエは嬉々としてお茶を淹れました。
礼を言ったメイソン夫人は、冷たいお茶を一口飲み、アルフォンスとの結婚生活はどう?と切り出しました。
突然のことでえぇっ?とクロエは驚きましたが、顔を真っ赤にして「良いです!公爵様も本当に親切にして下さいますし」と答えました。
メイソン夫人はアルフォンスは息子も同然だからよろしく、とクロエに言います。
クロエは失礼かと思ったのですが、メイソン夫人がアルフォンスを育てたのか尋ねました。
そうよ、と答えるメイソン夫人。
実の両親は既に亡くなっているのでした。
メイソン夫人はしばらく沈黙していましたが、意を決したようにクロエに、バーテンベルク家の女主人として知っておく必要があると言ってアルフォンスの過去について話し出しました。
アルフォンスの父は異常なまでに冷酷な人物で、厳格な父親だったと言います。
アルフォンスにも同じか、それ以上に貴族らしくいることを求め、幼い頃から厳しい教育を受けさせていました。
およそ子供らしい時間などアルフォンスにはありませんでした。
それだけでなく、父はアルフォンスに徹底して感情を表に表さないことを要求したというのです。
そんな父親に幼いアルフォンスは素直に従っていたのですが・・・。
公爵夫人の50のお茶レシピ30話の感想&次回31話の考察予想
アルフォンス、クロエに対して愛情を感じているのにまどろっこしいですね。
ビジネスパートナーとして有能だとか、公爵夫人としても申し分ないとか、客観的な分析ばかり。
お茶を飲む時間が楽しいとか、クロエのことを興味があると思っているけれど、それが「愛」とは完全には認めていないのです。
それは、アルフォンスの生い立ちに関係していると推察されますが、クロエはメイソン夫人から聞かされることに!
感情を表に出すな!なんて育った子供が、どんな人間に育つのか、想像すると可哀想でなりません。
アルフォンスも、幼い頃は素直に父親の言うことを聞いていたようですが、その後何か嫌なことが起こりそうですね。
まとめ
今回は漫画『公爵夫人の50のお茶レシピ』30話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。