
原作MinJakk先生、漫画Liaran先生の「怪物公爵と契約公女」の34話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
怪物公爵と契約公女の【34話】の考察予想
虐待され家族として扱われなかった少女が幸せになるために必死で行動するお話です。
ある日、橋の上の建物に一人の少女が引きずられて押し込まれてしまいました。
必死で助けを願う少女が入る建物に火をつけろと命令する男と、二人の女性。
使用人たちは胸を痛めながらも火をつけ・・・。しかし、放り込まれた少女、レスリーは闇の中から聞こえる助けを求める声や怨嗟の声と共に大量の手により窓から突き出されて無事に助かることが出来たのです。
それにより、スぺラード家の目論見が崩れ始めていくのです。
ルーカディウス帝国には、魔力や神力などを持つ上流貴族がおり、中でもスペラード家には闇の力を持つ貴族でした。
しかし、徐々に闇の力を持つ子どもが減り、衰退しつつある貴族でもありましたが、1000年前よりスぺラード家に引き継がれる儀式により何とか家を継いできたのです。
闇の力を受け継ぐ物は金髪を持つ者であり、次子が銀髪の子であれば、次子を生贄にして長子に闇の力を授かる、恐ろしいものでした。
儀式に失敗したレスリーは、自室とされている屋根裏部屋にて目を覚ましました。しかし、本来長女のエリーが受け継ぐはずでした闇の力をレスリーが扱えることに気が付きます。
そして、自分の身に起きた出来事の理由や原因を調べるうち、レスリーはスぺラード家の人々にいつか認められて自分も一員になれるのでは、という夢を捨てるのです。
このままでは自分は再度生贄にされるか、エリーの侍女としての扱いになることを知ったレスリーはスぺラード家を出ることを考えます。しかし、残念ながらルーカディウス帝国には、全ての子は親が保護するという法律があるため、まずは自分を受け容れてくれる家を探します。
そして決意をしたのが、サルバトール家。
ルーカディウス帝国の皇室よりも前に存在していたという怪物一家と呼ばれるスぺラード家なら、自分のことを養女として受け入れてくれるかもしれないと願い直接スペラード公爵に交渉を持ちかけるのです。
傷だらけの体に粗末な服でやってきたレスリーの交渉内容は、自分はスぺラード家の娘で闇の力を持っていること。その力をサルバトール家に捧げる代りに自分を養女にして欲しいと願い出ます。
幼い娘の異質な様子と胸の内に溢れる思いを表している目にサルバトール公爵は惹かれ、交渉を受け容れるのです。
養女にするためには並大抵のことでは難しいため、準備のためにレスリーは一度自宅へ戻ることになりました。
スぺラード家に戻って早々、これまでの怯えたような態度とは真逆の態度を取るレスリーに家族は戸惑い、苛立ちます。
更にスペラード侯爵はレスリーに闇の力が宿ってしまったことに気づき、とある計画を立てるのです。
炎が苦手になってしまったレスリーを油に染み込ませた馬車に入れ、鍵を付けて火をつけてレスリーが本当に闇の力を手に入れたのかを確認しようとするスペラード侯爵でしたが、サルバトール家の長男であるベスラン率いるリンツェ騎士団により無事に助けられます。
そして、保護という形でサルバトール家に引き取られたレスリーは、既に養女として知識や作法などを学ばせてもらい、暖かい食事に素敵なドレス、そして家族や使用人たちの思いやりに幸せを感じられました。
しかし、レスリーには心配なことがあり、その幸せを感じつつも不安に押しつぶされそうな日々を送っています。
恐らくスペラード侯爵はこのままでいるわけがなく、何かしら策略を練っている、そして、保護をしてくれているサルバトール家の人たちに迷惑をかけてしまうのでは、と・・・
レスリーの不安は的中しており、次女がサルバトール家に保護されているという事実に後ろ指を指され白い目で見られ始めているスペラード侯爵はレスリーを取り戻そうと躍起になっていました。
サルバトール家に誘拐され、監禁されているという憐れな父親を演じ、更にはサルバトール家に打撃を与えたいという野心も芽生えて貴族裁判を起こすことを決意しました。
貴族裁判とは、裁判にかけられること自体が不名誉であり、敗訴した場合は爵位奪還、平民として生きていく、貴族にとっては死よりも大きな罰を与えられる裁判なのです。
それに勝利し、さすがに爵位奪還は難しくても家名に傷はつくだろうと目論むスペラード侯爵は、自身を援助してくれているマディア太后にも協力願い出て、皇子と婚約者であるエリーにも裁判の開廷を願うよう指示をしました。
サルバトール公爵と昔から交流のある皇帝陛下は何とか裁判を避けようとしていましたが、息子であるアーレンド皇子、更にマディア太后にまで開廷を進言され、さすがにもう止められないとサルバトール公爵に伝えます。
なぜよりにもよってスペラード侯爵の娘を、と訊ねる皇帝陛下に、サルバトール公爵はこれまで調べた報告書を提示します。
数々の虐待に殺人未遂、それらの報告を見て皇帝陛下は顏を青ざめさせます。
そして、裁判は開いて構わないと伝えるサルバトール公爵にため息をつきつつ、その要望を受けたのでした。
一方、自分の事なのに裁判や状況を知ろうとしても教えて貰えないレスリーは、毎晩悪夢に魘されていました。
誰に聞いても「大丈夫」と言われるばかりで辛い思いをしていたレスリーを助けたのは、神学を教えに来ているコンラッド卿でした。
思いはちゃんと伝えないと伝わらないということ、不安で仕方なく、悪夢も見ていることを伝えましょう、と優しく指導してくれる彼に感謝し、公爵が戻ったら夢のことも裁判の事も話してみようと決意するのでした。
怪物公爵と契約公女【34話】ネタバレあらすじ
コンラッド卿に相談をし終えたレスリーの手を貸してくれるようにコンラッド卿は優しく申し出ます。
女性に触れることに慣れていないということで不安を覚えたレスリーですが、今度は大丈夫という言葉を信じて手を貸すと、コンラッド卿から優しい力が流れ込んできます。それは神力で、眠れない日々の続くレスリーの体を軽くしてくれる力でした。
彼に借りたハンカチも濡れさせてしまったことに気づき助けてばかりで何もできないと詫びるレスリーに、コンラッド卿は「いつか私の頼みを聞いてください」と告げるのでした。
その晩、何とかサルバトール公爵に会いたいとレスリーは使用人たちが寝かしつけようとする言葉を跳ねのけてソファに陣取っていました。
絶対に今日会いたいとひたすら首を降るレスリーに周りは困り果てていましたが、その直後にサルバトール公爵が戻ってきたのです。
外套のまま冷えた体に構わず抱き着いてくるレスリーを抱きしめ彼女の話を聞く体制を取ってくれました。
レスリーは貴族裁判のことを、本に書いてある形式的な物でなく、今の状況を教えて欲しいこと、侯爵が何を企んでいるのかを教えて欲しいと伝えます。
当事者なのに皆教えてくれないことが辛いと、面倒かもしれないけれど教えて欲しい、レスリーのそんな言葉にサルバトール公爵は優しく微笑みました。
面倒ではなく、他の者が教えなかったのもこの裁判をそこまで大事だと思っていないからだと教えてくれました。
こちらには十分準備する時間があったし、順調に進んでいる。
そして、レスリーを証言台に立たせることなく勝利する自信がある、という強い自信も見せてくれました。
スペラード侯爵家を没落させて欲しいという願いをかなえるその序章なんだと、安心さえてくれるのでした。
裁判当日、レスリーはとても綺麗なドレスに身を包ませて貰いました。
こんな素敵なドレスでいいのかと不安を覚えるレスリーに、使用人たちは強く微笑みます。
正式な場でのドレスは戦闘服で、共にいけない自分たちもせめて役に立ちたいと、応援してくれました。
彼女たちに頑張ると伝え、馬車の前に待つルーエンティの元へたどり着きます。
裁判ではルーエンティが弁論することを教えて貰い、自分が負かされることなど万が一にもないと自信満々のルーエンティに元気を貰い、いざ、裁判へと向かうのでした。
一方、裁判を申し立てたスペラード侯爵家も馬車に揺られています。彼の気持ちは自信と野心に溢れています。
全てが元通りになりサルバトール家を没落させて闇の力で栄光を。それぞれの思惑の元、裁判は開廷されるのです。
怪物公爵と契約公女34話の感想&次回35話の考察予想
いよいよ、裁判が開廷される日がやってきましたね。
悪夢に苦しむレスリーも、コンラッド卿の助言によりサルバトール公爵としっかり話あえて安心することが出来、使用人たちの思いやりの詰まった戦闘服を着て裁判へと赴きます。
そして、コンラッド卿の願いとは一体なんでしょうか?
少しラブ方面に展開したらちょっと面白いと思いますが、あり得ないでしょうかね・・・。
サルバトール公爵が思い出した嘗てのレスリーの様子と今のレスリーの雰囲気が全く違っていて、本当に裁判に勝利してほしいと願ってしまいますね。
今レスリーが戻ったらあの頃よりもきっともっとひどい扱いをされるでしょうから・・・。
スペラード侯爵も裁判に勝つために様々な手段を取っていることでしょう。
裁判で一体どんなやり取りが交わされるのか、今からとても楽しみです!
レスリーの幸せがこれからも続きますように!
まとめ
今回は漫画『怪物公爵と契約公女』34話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。