
漫画「公爵家のメイドに憑依しました」は原作Jooahri先生、漫画Aloha先生の作品です。
フェデリカの恋した銀髪の騎士はなんと女性でした。その麗しの騎士、リリアナと偶然出くわしたイベリナはリアンドロの話で盛り上がり、仲良くなります。しかし遠目でその二人を見かけたリアンドロは、イベリナが別の男性と仲良く過ごしていると誤解してしまい嫉妬に燃えてしまうのです。
イベリナはリリアナと別れた後リアンドロの部屋でベッドメイキングをはじめますが、そこにリアンドロが帰ってきます。
いつもどおりの笑顔を向けるイベリナに対し、複雑な表情を向けるリアンドロ。レッスン終わりで疲れていたリアンドロは風呂の準備をするようにイベリナに命じます。
お風呂にて、イべリナはリアンドロの身体の成長に驚きました。たったの数週間で病弱そうだった身体が、一気に筋肉質な男性の体つきになっていたのです。
しかしそれでもいつもどおり身体を洗おうとします。そんなイベリナに驚き、リアンドロはすぐに辞めさせようとするのでした。
今回は「公爵家のメイドに憑依しました」の28話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
公爵家のメイドに憑依しましたの【28話】の考察予想
リアンドロとイベリナ、お互い大切に思っていることは確かなのですが、微妙に抱く思いにズレが生じ始めています。
イベリナの方としては母性を持ってリアンドロを愛していますが、リアンドロの方では明らかにイベリナを結婚相手として意識していますね。
中々両思いとはいかず、すれ違っていますがいつになったらいい感じになれるのでしょうか。
公爵家のメイドに憑依しました【28話】ネタバレあらすじ
イベリナが身体の大きくなったリアンドロを洗おうとすると、リアンドロはそれを嫌がります。
リアンドロはすっかりイベリナのことを女性として見ていますから当然ですね。
イベリナはリアンドロの態度を年頃の男性なら当然の反応と納得しますが、少し寂しい気持ちになります。
呪いに苦しんでいた数カ月間、ずっとリアンドロの世話をしてきたのです。
今になってそんなに拒絶されると傷つくのは当然でしょう。
落ち込んでうつむいてしまいます。
落ち込むイベリナを見て気を使ったのか、リアンドロは髪の毛を洗ってくれるよう頼みます。
それを聞いたイベリナはすっかり立ち直り、喜んで頭を洗いはじめました。
イベリナに頭を洗ってもらっている最中、リアンドロは彼女の歳を聞きます。
18歳だと答えたイベリナに、リアンドロは更に、誰かに何か言われないかと意味深な質問をするのです。
イベリナは質問の意図がわからず聞き返しますが、リアンドロは何でもないとごまかしてしまいました。
そんなリアンドロの様子を疑問に思いながらもイべリナはそれ以上聞き返すことはありませんでした。
風呂上がり、リアンドロは着替えを用意したら部屋から出ていくようにイベリナへ命じます。
そして夕食はいらないというのです。
イベリナが心配して体の調子を尋ねると、調子はいいと言うリアンドロ。
放っておいてほしいとイベリナを部屋から出したがっている様子です。
イベリナはリアンドロが最近なんだか怒りっぽいと感じていました。
ロレンゾとのことといい、今の態度といい彼の機嫌を中々つかめません。
とりあえずこの場は素直に出ていったほうが賢明だと考え、部屋のドアに手をかけます。
ドン!
イベリナが出ていこうとすると、リアンドロは彼女の脇の壁に手を付き、イベリナを振り向かせます。
いわゆる壁ドンというやつです。
突然の壁ドンに驚くイベリナ。
立派な青年となったリアンドロがまるで知らない人のように見えます。
いつも見ている顔でしたが、近くで見るとはっとするほど美しく見えたのです。
見つめあう二人。
しばらくして、リアンドロはイベリナの肩に顔をうずめます。
かわいい少年が好きなのかと尋ねるリアンドロ。
今日の彼の心のわだかまりは、遠目で見ていた銀髪の騎士―リリアナのことでした。
リリアナのことを男性だと思っているリアンドロは、イベリナが華奢な体つきの男性が好きなのかと思ってしまったのです。
先程イベリナが銀髪の従者にハンカチを渡しているところを見たと打ち明けるリアンドロ。
それを聞いたイベリナはその従者は女性だと教えます。
驚くリアンドロ。
確かに騎士にしては身長が低いと思っていたのです。
イベリナは更にリリアナがリアンドロのことをとても尊敬しているように見えたと話します。
そしてリアンドロの話で盛り上がって親密になったことも教えるのです。
リアンドロはそれを聞いて安心します。
リアンドロは過去にどこかで、庶民は適齢期になるとすぐに結婚相手をあてがわれると聞いたことがありました。
18歳のイベリナも両親か誰かから話を持ちかけられているのではないか、その相手が先程の銀髪の従者なのではないかと誤解していたのです。
そんな話はないというイベリナに、リアンドロは念を押して聞きただします。
リアンドロの不安そうな表情を見て、イベリナは自分が結婚していなくなるのが心配なのかと笑います。
リアンドロは目を合わせないまま恥ずかしそうにしていました。
イベリナは更にからかいます。
リアンドロが遊び相手がいなくなるのを寂しいがっているのだと思っていたのです。
イベリナはそんなリアンドロのことをとてもかわいらしく思っていました。
リアンドロとしっかり向き直り、イベリナは心配しなくていいと安心させます。
決してリアンドロのことを一人にはしないと約束するのです。
イベリナはリアンドロのことを可愛く思いつつ、このままではいけないという考えも持っていました。
リアンドロは呪いから解き放たれ、充実した生活を送っています。
両親と食事をともにするようになりました。
レッスンを通じて色んな人と出会い、会話をするようになりました。
徐々に彼のコミュニティは広がってきていたのです。
しかしそれでもリアンドロはイベリナ以外に心を開こうとはしていません。
彼の小さな心の世界には彼とイベリナしか存在していないのです。
だからこそ、リアンドロはイベリナの友人や話し相手にこれほどまで神経質になっているのではないか。
彼はイベリナが彼の前から消えてしまうと恐れているのではないか。
イベリナはリアンドロの不安の一番深いところを汲み取っていました。
小さな自分の世界に閉じこもっているリアンドロにとって、イベリナが消えることは一人ぼっちになることと同じなのです。
そんな不安からくるリアンドロの子供っぽいわがままに付き合ってあげることは出来ます。
仕事中に会いに来るリアンドロの相手をしてあげることも出来ます。
しかしリアンドロはいつまでも自分の世界にこもっているわけにはいきません。
いつかもっと広い世界へと出て、大人にならなくてはいけないのです。
どうにかして背中を押して上げなくてはならない、イベリナはそう思っていました。
イベリナがそんな事を考えているのに対し、リアンドロは全く逆のことを考えていました。
今や彼はイベリナ以外に誰もいらないと思っています。
彼女さえ自分の近くにいれば良いのです。
公爵家のメイドに憑依しました28話の感想&次回29話考察予想
母として接するイベリナ、恋人として接するリアンドロ。
二人のお互いに対する思いが顕著になった話でした。
イベリナ(真紀)は読者として、またここ数ヶ月は世話係として、ずっとリアンドロを見つめてきました。
そしてリアンドロをすっかり我が子のように思っていました。
リアンドロが健全な身体を取り戻したことを喜ぶ一方、今度は気持ちの面でも成長してもっと広い世界を見てほしい、多くの人との関わりの中で幸せな人生を手に入れてほしいという親心をもっているのです。
そんなイベリナをよそに、リアンドロはすっかり若きウェルテル状態。
イベリナのことしか目に入っていません。
このズレを解消するにはリアンドロが広い世界を見回すしかありません。
少しでも心を開けば、ロレンゾやリリアナなど本当に彼のことを思ってくれる人は一杯います。
今リアンドロに必要なのは声をかけるほんの少しの勇気なのです。
一つよかったのは真紀が熱狂的に推しに恋するタイプじゃなかったことでしょう。
もし真紀の側もリアンドロに依存してしまえば、二人は共依存にズブズブハマって、泥沼のエンディングを迎えていたかもしれません。
真紀の人間性に感謝ですね。
まとめ
今回は漫画『公爵家のメイドに憑依しました』28話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。