漫画「怪物公爵と契約公女」は原作MinJakk先生、漫画Liaran先生の作品です。
今回は「怪物公爵と契約公女」の32話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
怪物公爵と契約公女【32話】の考察予想
闇の力を持つスぺラード家に生まれたレスリーが運命を乗り越える物語です。
ルーカディウス帝国には、魔力、神力、精霊術などを持つ上流家族が多く存在しています。
主人公であるレスリーは、闇の力を持つスぺラード家の次女として生まれましたが、虐待され、無理やり教育を押し付けられる辛い日々を送っていました。
彼女がそういう扱いを受けて生きてきた理由は、恐ろしいものでした。
1000年ほど前からスぺラード家に闇の力を持つ子供が生まれることが少なくなり、衰退の一途と辿っています。
そこで考案された恐ろしい儀式、それがレスリーを苦しめる原因でした。
長子が金髪で次子が銀髪の場合、次子を生贄にすれば長子に闇の力が授ける。
それを実行するべく、スぺラード伯爵はレスリーの生贄を実行します。
しかし、それは今まで生贄に捧げてきた子供たちの思いにより、レスリーは炎に覆われている隔離された建物から脱出することが出来ました。
事実を知ったレスリーは、家族に期待することをあきらめ、このままでは自分は幸せになれないと悟り、行動します。
ルーカディウス帝国には、すべての子供は親の保護下で生活することを義務付けられていますので、何とか自分を養女にしてくれる家を考えました。
そして、レスリーは、ルーカディウス帝国で一番権力を持つ、怪物一家と呼ばれるサルバトール家に養女にしてもらえるよう、直接サルバトール公爵に交渉をするのです。
レスリーの年齢にしては小さな体、ボロボロで簡易的な手当しかされていない体、そして貴族にしては粗末な服。
そして何より、年齢にそぐわない目つきにサルバトール公爵は心を動かされ、レスリーが持ち掛けてきた契約を受け容れることになりました。
養女契約のために必要な物事のためにレスリーは一度自宅に戻りましたが、レスリーの態度の変化にスぺラード侯爵は怒り、レスリーが火を恐れていることを知り、闇の力を手に入れたのかを確認するためにも馬車に火をつけます。
その際、タイミング良くサルバトール家の長男、ベスラン率いるリンツェ騎士団により助け出され、サルバトール家にて保護されることになりました。
保護されたレスリーに待っていたのは、暖かな食事と空間、そして人から与えられる優しさでした。
公女として必要な礼儀作法や勉学を学ばせてもらい、更に一般的に知るであろう、ココアやパンケーキ、指切りなども体感して感動していく日々が続いているのです。
幸せを実感する一方、レスリーを取り戻そうと画策しているであろうスぺラード侯爵の動きに不安を覚えている日々を送っていました。
実際に、スぺラード家は次女がサルバトール家に保護されたということで、様々なウワサが飛び交うことを不服に思い、肩身の狭い思いをしています。
そこで、何とかレスリーを取り戻すためにサルバトール家に誘拐されている、監禁されているなどというウワサを自ら流し、憐れな父を装い、様々な伝手を使い取り戻すことへ必死に行動し始めるのです。
彼が望むのは、貴族裁判。
貴族裁判は本来不名誉な裁判であり、敗訴した場合は爵位剥奪など貴族にとって最悪の罰を受けることになる裁判です。
スぺラード侯爵はその裁判にてサルバトール家に打撃を与えることを企み、裁判に勝つために動いているのです。
そして、自分を支援してくれているマディア太后と密会をし、娘の悲劇を嘆いて裁判を願います。
しかし、そのマディア太后は内心でスぺラード侯爵の無能さに呆れ、彼よりも、彼が名付けたレスリーという名の由来とサルバトール公爵が守るレスリーに興味を持ちます。
レスリーとは「柊の庭」という意味で、柊は「家庭の平和と幸せ」という花言葉があります。
神殿から貰うミドルネームさえもないレスリーにそういう名前を付けるということに「ひどい男」という評価を下すのです。
そうしてそのウワサの渦中、サルバトール公爵はウワサなど一切気にせずに皇帝陛下と会談をします。
皇帝陛下は昔からの知り合いで、嘗てサルバトール公爵が彼の胸ぐらを掴んだという出来事もあることから、今のところ皇族とも一定の関係を築けているのです。
皇帝陛下はスぺラード侯爵やスぺラード侯爵の長女、エリーの婚約者である息子のアーレンド王子からも、裁判を開くように言われていて頭を悩ませていました。
更にはマディア皇太后からも裁判を開くように言われ、もう拒むのは難しい、ということを伝えるためにサルバトール公爵を呼びよせたのです。
なぜよりにもよってスぺラード侯爵の次女を養女にと疑問を抱く皇帝陛下に、サルバトール公爵は報告書を提示します。
そこには、今までレスリーに行われていた数々の虐待報告が記載されています。
それを見た皇帝陛下は顏を青ざめさせるのでした。
レスリーが受けていた仕打ち、そしてスぺラード家の闇が露見して、無事にレスリーがサルバトール家に引き取られるような展開になることを本当に待ち望んでしまうお話です。
12歳にしては幼すぎる一面や逆に博識すぎる知識という不安定さを持つレスリーを怪物と呼ばれる一家がとても大切に可愛がっている様子が本当に微笑ましくて、あの地獄のような家に戻らずに済むことを願ってやみません。
今後の展開をとっても楽しみにしています!
怪物公爵と契約公女【32話】ネタバレあらすじ
顔を青ざめさせる皇帝陛下にレスリーの状態を淡々と報告するサルバトール公爵。
馬車を燃やした事件も報告しましたが、生贄のことについては伏せているようです。
王室がどこまで把握しているのかも不明ですし、次子たちの死因も様々で、決定的な証拠がないのが理由でした。
しかし、皇帝陛下にとってはこの虐待の事実だけでも重大で、子供は親の保護下で、という法律の改正を検討すべきか。
更には息子であるアーレンド王子がスぺラード侯爵の長女と婚約していて大丈夫なのかという不安も吐露しています。
サルバトール公爵は裁判に対して策を練っており、不安は一切感じさせません。
なぜレスリーを養女に?という皇帝陛下の問いには、笑みを浮かべて「かわいいのだ」と答えました。
きょとんとする皇帝陛下にもかまわず、「天使のようだ」と続けるサルバトール公爵。
しかし、王室と婚約させるかという皇帝陛下の問いに対しては淡々と却下し、席を立つのでした。
数日後、スぺラード家にスぺラード侯爵ご希望の貴族裁判の手紙が届きます。
大喜びするスぺラード侯爵は使者に皇帝陛下にお礼を伝える一方、内心では以前作成した闇の力を抑える鎖を繋げてある地下牢を確認しようと画策していました。
そんな様子を離れた位置から見つめるスぺラード侯爵夫人とエリーは、絶望と混乱で心をかき乱されます。
スぺラード侯爵夫人は貴族裁判が不名誉なものであることを喜ぶ夫に疑問を持ち、二人目さえ産めば幸せになると言っていたのに、と癇癪を起してしまいます。
一方、エリーはそこまでしてレスリーを取り戻そうとする父の行動にイライラしつつも、今でさえ後ろ指を指されて恥をかいているのに裁判に負けるわけにはいかないと理解していました。
裁判に負けるということは、アーレンド王子との婚約破棄、そしてレスリーがサルバトール家に残るということになり、この国の公女となる。
それだけは許せないと憤るエリーは、心からレスリーが消えて欲しいと願うのです。
そのレスリーは、日々、悪夢に魘されていました。
スぺラード家の子ども達の助けを求める声や裁判でサルバトール家が弾劾る声がどんどん溢れてくる悪夢をずっと見続けているレスリー。
苦しみつつも朝になったら裁判の行方を聞こうと思いながら夜を過ごすのです・・・。
怪物公爵と契約公女32話の感想&次回33話の考察予想
皇帝陛下に事実の一部を告げるサルバトール公爵は女性なのに本当に凛としてかっこいい!
そんな彼女がレスリーを素直に「かわいい」「天使のようだ」と称する場面は何だかほのぼのとしてしまいます。
事実を知った皇帝陛下により裁判がどうなっていくのかがとても楽しみです。
そして、裁判を開くことが決定したと聞き、スぺラード家の人々の心情が擦れ違っていることが分かりました。
喜び、必ずレスリーを取り戻して地下牢に繋ぐことを考える歪んだスぺラード侯爵と、貴族裁判が不名誉だと嘆き、次女を産めば幸せになれると言われてきた夫人の疑問とショック。
周りの白い目や後ろ指を指されている今の状態よりも悪化することへの不安に押しつぶされそうなエリー。
レスリーの存在はある意味この家族をまとめていて、ストレス解消にもなっていたんでしょう。
その存在がいなくなって更に家の立場も揺らぎ始めている家族が今後どうなるのか、とっても気になりますね!
それにしても、地下牢とか、闇の力を抑える鎖を作るとか、本当に残虐な男としか言いようがないスぺラード侯爵。
彼が望んだ裁判で「ざまあ」な結果になることが今から楽しみでなりません。
レスリーが幸せになれますように!次の33話も楽しみにしています♪
まとめ
今回は漫画『怪物公爵と契約公女』32話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。