
漫画「悪女のペット」は原作Seobo先生、漫画Harnenn先生の作品でピッコマで配信されています。
今回は「悪女のペット」44話を読んだので、見どころやネタバレ込みあらすじ、考察予想や読んだ感想をご紹介します。
母親の折檻だけでなく、父親の無理解を目の当たりにし、大好きな故郷から首都へと引っ越すことを決意したリリス。
原作で決められた展開からは逃れられないということに落胆しつつも、いっそ原作も母親の望みも両方ぶち壊してやろうと誓うのでした。
そんなリリスも首都へ行ってからは優しいおじ夫婦のおかげでやっと自分らしく生きられるようになりました。
しかしそこでも原作の展開が訪れ…!
第二皇子の帰還パーティーへ、原作の設定とは大きく異なる真っ赤で挑発的なドレスを着て、リリスは原作を壊すために乗り込んだのでした!
悪女のペット44話の見どころ・考察予想
母親と父親に見切りをつけたリリスはやっと自分らしく生きられるかと思いきや…。
母親への復讐心と原作への恐怖心によって、反原作的生き方にかえって固執するようなリリスになってしまいましたね。
原作とは真逆の真っ赤なドレスを身にまとって、原作をぶち壊しに行くと宣言したリリスは、いったいパーティーで何をするのか?
そして長いリリスの回想の先に、今のリリスは何を考えているのか?
今回はリリス回想編のクライマックスとなる話なので、現実の時間との関係性も予想しながら楽しんでください。
悪女のペット44話のネタバレ込みあらすじ
帰還パーティーでのリリスの振る舞い
リリスは「革命の象徴」として赤い色のドレスにしましたが、実際「革命」としてやったことといえば、赤くて挑発的なドレスを着てはしたなくふるまう程度のことでした。
それでもリリスにとっては、母親がこだわる「原作」の設定をぶち壊したという重要な意味を持っていました。
そしてペインに近づいたのも、原作では恋人にならない二人が恋に落ちたら母への復讐に効果絶大だと考えたからです。
そんな打算でペインに近づいたリリスでしたが、ペインの優しさに触れ本当に愛するようになっていきます。
以前シャシャにつらくあったったのを謝るように助言したのもペインでした。
リリスの回想が終わり、再び現実へ
ペインと親しくなるまでの回想を終え、リリスはシャシャに言いました。
シャシャは確かに母親と同じ憑依者であるものの、違った考えを持っているように見える。
リリスは問いました。シャシャも私(リリス)が原作通り生きるべきだと思いますか?と…。
シャシャは同じ憑依者として、リリスの母親に思うところがありました。
知り合いもいない異世界に飛ばされた女子高生。
しかも原作より10年も前の世界でヒロインを生んで育てなければならないのです。
愛のない結婚をしてまで、原作の展開を守ろうとしたのは、「原作と同じエンディングになれば、元の世界に戻れるかもしれない」と思っていたからではないのだろうか?
ほかならぬシャシャも最初は原作通りに進めようと考えていました。
シャシャの決意
シャシャはリリスに正直に「最初は『アトランタの恋人』に書かれた通りに暮らそうと思っていた。」と伝えます。
でもこちらの世界の人々と会ってシャシャの考えは変わったのです。
シャシャの小さな行動で原作から大きく変わるこの世界は生きた世界で、そこに住む人々も生きています。
生きている人を原作の中に閉じ込めることはできない!好きに生きてください!全力で応援する!とシャシャはリリスに伝えました。
仲良く部屋を出てくるシャシャとリリスの二人
部屋を仲良さげに出てくる二人。
シャシャは「原作はすでに自分が壊してしまった」ので気にしないで、とリリスに笑いかけました。
リリスは母親と同じ憑依者というだけで、シャシャにつらく当たってしまったことを再び謝罪しました。
そして、今は全然誤解していないから仲良くなりたい!とシャシャの手を握るリリス。
リリスはペインの城にいずれシャシャを招待すると言い残し帰っていきました。
部屋を出てきた二人の姿を不思議そうに見つめるナスカ。護衛をつけるほどギスギスしていた二人が仲良くしているのが不思議でなりません。
そんなナスカの疑問は解消されなかったけれど、無事話を終えたシャシャとナスカは二人でクッキーを食べるのでした。
軍事会議と皇帝とペインと
場面は変わり、皇帝が開く軍事会議へ。
重臣たちは、友好的な隣国カナクタに関してはとりあえず保留にし、ティグリスの軍事的脅威について注目していました。
会議が重要な局面を迎えたにも関わらず、体調不良を理由に閉会する皇帝。
次々に席を外す重臣の後ろにはペインが立っていました。
皇帝はペインにも席を外すよう暗に示しますが、ペインは皇帝の体調を気にして皇帝に声をかけました。
すると皇帝は忌々しそうな顔つきで、ペインをなじり、(天国の)母親が皇帝を迎えに来たとでも思っているのかと!自分の食器を投げつけるではないですか!?
皇帝が言うには、嫉妬深いペインの母親は皇帝の正妻を毒殺しようとしたというのです。
その時の悪魔のような赤い目が忘れられないと、皇帝はペインをののしります。
そして母親の罪はペインの罪だ!と続け、激戦区である敵国ティグリスに出発する準備を整えておけと慈悲のない言葉をかけるのです。
なぜかペインもずっと従順な態度で皇帝に従っています。
一体ペインは何を考えているのでしょうか?
悪女のペット44話の感想&次回45話の考察予想
ながかったリリスの回想編も無事に終わりました。話初めの雰囲気ではとてもリリスが満足した生活を送っているようには思えませんでしたが、ペインとあってからはだいぶ変わったようでしたね。
ただ盲目的に母親と原作に反する生き方をする、というのではなく、自分の生きたいように自由に生きるという道へ歩んでいけたので、今後前向きな展開が期待できます。
母親と同じ憑依者であるシャシャに、「ここは小説の中の決まった世界ではない!変化していく生きた世界だ!」と言ってもらったことで、リリスは原作と母親の呪縛から解き放たれたのではないでしょうか?
今後はシャシャと仲良くしたいというリリスが強い味方になってくれることでしょう。
とはいえリリスの恋人ペインが新たな危機に直面しているのが気になります。次回からペインも関わる話になるので、新たな展開に期待しましょう。
まとめ
今回は漫画『悪女のペット』44話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。