
漫画「かりそめの公爵夫人」は原作Jin Saeha先生、漫画Han Jinseo先生の作品です。
皇女殿下の誕生祭で、招待された男性陣は、山で聖水を汲んで歩いて帰ってくる、女性陣は、男性が戻るまで、皇女殿下のために、ハンカチに刺繍をするということで、時が流れました。
しばらく経って、誰よりも早く山から戻ったアゼンタインは、イヴォナと食事をしようと迎えに現れました。
食事を済ませ、イヴォナのために注文しておいたピアスを共に取り入き、いよいよ、夕方、儀式の時刻となりました。
儀式には、男性陣が山から汲んできた聖水が使用されました。
女性陣が施した刺繍は、みな可憐で美しいものばかりです。
そして、女性陣が刺繍を施したハンカチがずらりと並べられている中から、一枚のハンカチを皇女殿下が手に取られました。
そう、皇女殿下がお選びになったのは、なんと、イヴォナの刺繍のハンカチでした。
ジュリアの顔から血の気がサーと引きました。
今回は「かりそめの公爵夫人」の21話を読んだので、ネタバレと考察予想、読んだ感想をご紹介します。
かりそめの公爵夫人【21話】の考察予想
なんで選ばれたのが、自分の刺繍ではなかったのか、納得がいかないジュリアは、そうとうショックでしょうし、ヒステリーを起こして、イヴォナに食ってかかるかもしれません。
しかし、あれだけの嫌みをさらりとかわしていたイヴォナのことです。
ここも、スルーするか、スマートに切り返すんじゃないでしょうか。
もし、騒動になったとしても、アゼンタインが横にいるので、大事には至らないと思います。
みんなの企みとは反対に、かえって、アゼンタインとイヴォナの結婚が素晴らしいということになるんじゃないでしょうか。
かりそめの公爵夫人【21話】ネタバレあらすじ
皇女殿下は、皆さん、お上手ですねとお言葉を発しました。
しかし、心の中では・・・、
みなさんの刺繍は上手だけれど、どれもこれも、同じようなものばかり。
言い替えれば、ありきたりだわ。
と思っていました。
そんなとき、一枚のハンカチが目にとまりました。
そうです、イヴォナのハンカチです。
イヴォナの刺繍は、大きな羽根を広げ雄大に空を舞う鳥(多分鷲)でした。
可憐な花やかわいらしいリボン、小鳥などではなく、まさしく雄々とした大きな鳥です。
他のどの作品とも違うモチーフに興味を惹かれたのでした。
会場の招待客も驚きましたが、選ばれたイヴォナ本人が一番びっくりしています。
それに比べ、刺繍に自信があったジュリアは顔面蒼白です。
そして、皇女殿下が、聖水の件での労をねぎらって、アゼンタインとイヴォナ、両名に挨拶がしたいから、そばへ来て下さいと呼んでいます。
そして、イヴォナの召喚術にもとても興味があるから、一度お城に遊びにおいでとお誘いまで下さりました。
皇女殿下と親しくなれるのは、光栄だけど、自分の利益ばかりを優先してはいけないと思ったイヴォナは、やんわりと断ろうかと迷っていると、
皇女殿下は、アゼンタインに婚約者を時々、貸してくれないかと頼むのでした。
それに対し、アゼンタインは、イヴォナは自分の所有物ではないので、あくまでイヴォナの意思を尊重してくださいと答えるのでした。
彼らの大人のやりとりを聞いていたイヴォナも決心し、自分でよければ、お手紙を差し上げたいと申し出るのでした。
刺繍で敗北を喫したジュリアは、失意のどん底にいました。
一人、会場から抜け出すジュリア。
そして、それを気にしているイヴォナ。
しかし、会場では、イヴォナの刺繍が選ばれたことに対し、みんなから賞賛の言葉が掛けられ、ちょっとした騒ぎです。
さらにあからさまに、ジュリアのことを悪く言う人まで現れました。
こんな状況に、イヴォナは、強く反発し、みんなにきっぱり言うのでした。
自分の刺繍が選ばれたことは、たいへん光栄に思っているが、刺繍は、女性の価値を決める基準ではないと。
夜の城の中庭には、人影はなく、一人、ジュリアは、水辺に映る月と自分を見ながら落ち込んでいました。
持論である、花嫁としての教養を表す刺繍で負けるなんて、自分に価値はないのではないかと自信をなくしていました。
そこへ、酔っ払った若い男性貴族の二人連れが、ふらふらと酔いをさましに歩いてきました。
彼らは、酔った勢いもあって、ジュリアの悪口を大きな声で言ってます。
二人に気付かれまいと、逃げようとしたとき、ジュリアに気付いた二人は、近寄ってきます。
ジュリアには、紳士的に振る舞う殿方を、適当にあしらうことはできても、酔っ払って、良識のラインが曖昧になった輩の相手には慣れていません。
そして、これまで、彼女が教えられてきた、淑女としての振るまいが、ジュリアを一層動けなくしました。
反抗してはならない、口答えしてはならない、そんなことをしたら、自分の価値が下がると。
二人の若い貴族は、力尽くで、ジュリアに言うことを聞かせようとしています。
そんなとき、男性貴族の一人が、宙に舞い、池に放り込まれました。
暗闇から、長い蔓のようなものが、目の前に現れたかと思ったら、もう一人の足に絡みつき、男性を空中で振り回しています。
ジュリアも言葉を失い、そのまま動けずにいます。
ブンブンと振り回したかと思うと、ポーンと遠くに放られて、その男性も池に投げ込まれてしまいました。
シュルシュル~と蔓が戻っていく先には、なんと、イヴォナが毅然な態度で立っていました。
ジュリアのピンチを救ったのは、さきほどまで、ジュリアから蔑まれていたイヴォナの召喚術でした。
かりそめの公爵夫人21話の感想&次回22話の考察予想
かりそめの公爵夫人に出てくる、若い貴族は、アゼンタインを除き、クズばかりですね。
貴族というものが、そうなのか、若い男性がそうなのか、わかりませんが、アゼンタインは素晴らしいのに何故他の貴族男性は、くだらないのでしょうか。
まあ、女性陣は、まともな人間とそうでない人間が半分半分のようですが、他人の悪口を言う点においては、人間と言う生き物特有の悪癖ですね。
イヴォナの刺繍が選ばれて、アゼンタインがどう思ったかが、書かれてませんでしたが、実際、どう思ったでしょうね。
でも、刺繍で価値が決まるわけではないと言っているのは、アゼンタイン本人ですから、刺繍の勝敗など、どうでもよいのかもしれません。
皇女殿下も、面白い方です。
ご令嬢たちは、皇女殿下のイメージに合ったかわいらしいものを作ったでしょうに、それを同じようなものばかりと感じてしまうなんて、そして、結局、他と違ったイメージのものを選んだら、それはイヴォナのだったということです。
当たり前です、だって、イヴォナは、皇女殿下をイメージしてなんて作ってないですもん!
他の方の刺繍が似るのも当たり前で、皇女殿下は、美しく、慎ましく、可憐で、聡明、そんなイメージは共通してるので、同じようなものになるのは仕方ないです。
テーマが与えられていた訳ではないので、目的とかを別に考えれば、ジュリアが気の毒かもしれません。
刺繍が女性の価値を決めるなんて基準は、私も願い下げですが。
神獣シャルルちゃんは、戦えるのですね。
可愛いだけではないのですよ!
ちゃんとお役に立てるのです。
今後もシャルルちゃんをもっと見たいです。
今後の予想としては・・・。
敵と思っていたイヴォナにピンチを救われたジュリアは、一層、へこむでしょうね。
自分の敗北や過ちをみとめ、イヴォナに謝罪し、これから、仲良くやっていきたい~的なことを言えるくらい大人なら、ジュリアの人生はまだまだ大丈夫だと思います。
ですが、社交界の見解は、依然、厳しいまま、ジュリアを苦しめることでしょう。
それをどう乗り越えていくのかが、ジュリアの今後の課題ですね。
さて、この誕生祭での諸々の出来事は、アゼンタインとイヴォナの名声を噂として、ガスパルたちの耳にも届くことでしょう。
そろそろ、ガスパルとトリスタン、そして謎の人物の悪巧みが明らかになってきるのではないですか?
まとめ
今回は漫画『かりそめの公爵夫人』21話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。