
漫画「ある継母のメルヘン」は漫画ORKA先生、原作Spice&Kitty先生の作品でピッコマで配信されています。
「ある継母のメルヘン」は、主人公シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人が7年前の夫の葬儀の日に戻り、新たな人生を歩むというファンタジー漫画です。
記憶はそのままで16歳の頃に巻き戻ったシュリーの新しい人生がスタートします。
今回は「ある継母のメルヘン」1〜3話を読んだので、見どころやネタバレ込みあらすじ、考察予想や読んだ感想をご紹介します。
ある継母のメルヘン1話〜3話の見どころ・考察予想
継母の新たな人生がスタート!のはずが・・・?
夫が亡き後、多くの悪名を付けられたシュリー。
子供たちとは仲が悪く、長男であるジェレミーの結婚式への参列を断られます。
シュリーは子供たちのため、亡き夫との約束のために必死に生きてきましたが誰にも理解してもらえませんでした。
侯爵家の権限をジェレミーに託し、別荘で新しい人生を歩むと喜んでいるシュリーですが、別の意味で人生が新しくスタートしてしまいます。
夫の葬儀の日、16歳の頃に戻ったシュリーはうまく生きていけるのでしょうか?
ある継母のメルヘン1話〜3話のネタバレ込みあらすじ
血の繋がりのない長男の結婚式前夜、継母のシュリーの想い
シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人は、多くの別名があります。
鉄血のブラック・ウィドウ、男狩人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥。
帝国にこんなに多くの呼び名を持つ者がいるでしょうか。
本人も誇らしい別名でないことを知っています。
しかしシュリーは誰に何と言われようと気にしていません。
重要なのは、ノイヴァンシュタイン家と子供たちを今日まで無事に守ることができたと言うことだけです。
血の繋がりもなく、弟や妹くらいの年の差の子供たち。
これまで一度も母と呼んでくれたことがありません。
そんな寂しい記憶を思い出しているシュリーのところに、メイドが声を掛けます。
ジェレミーのフィアンセのオハラ・フォン・ハインリッヒ公女が来たようです。
応接室で待ってもらうことにし、立ち上がります。
誰に何と言われようと、ヨハンとの約束を守ったと心に思いながら、これで私は笑うことができるかと亡き夫に問い掛けました。
薄紅色の髪の毛の少女の話
昔、ある田舎の村に薄紅色の髪の毛の少女がいました。
少女の家族は貴族でしたが小子爵。
爵位はないも同然と言われていました。
財産と呼べるものもなく、夜は遅くまで母親の仕事の手伝いをする少女。
そんな中、少女の心の片隅には魔法の豆がありました。
少女は、同じ年頃の誰かと話しています。
豆を3袋売ると鶏が1羽買えます。
9袋だろ3羽の鶏が買え、その卵で豚が買えるのです。
豚を育ててベーコンを売る、このように豆が輝く夢になっていました。
更に、馬と場所を貸し出すことを考えます。
お金が貯まったら首都で商人や貴族を相手にして商売をしたいと思っていますが、隣にいる子からは、お金を出して馬車に乗る人がいるのかと聞かれます。
少女は、個人で馬を飼うお金が掛かると説明しました。
その話を通り掛かりで聞いている男性がいます。
ある日、少女が家に帰るとその男性がいました。
それはとある高貴なお方です。
高貴なお方は少女を黙って見つめて、少女の母に感謝の気持ちを伝え、村を去りました。
少女の母親は、お前の人生を私が変えた、と喜びながら話します。
少女はこれから首都へ行き侯爵夫人になると言うのです。
侯爵夫人になりたくないと言う少女に、母親は怒ります。
これは家族全員のための決定で、少女に選択権はありません。
少女は、力いっぱい叫びます。
穀物を売り家畜を買い、素敵なお店を開くことが夢だ、と。
少女の母親、兄も父も笑い出します。
笑わなかったのは少女だけです。
少女はもう豆の話は二度としない、そう思いながら高貴な方から送られた馬車に乗っていました。
曲がりくねった長い道を進むと黄金色に輝く屋敷がありました。
この屋敷は金銀財宝でいっぱいで、暖かい日差しに玉色の泉から絶えず水が流れています。
そして鳥たちのさえずる庭園の先には薔薇が満開です。
絹のドレスを着た少女が階段を登ると白い大理石の床が鐘のような澄んだ音を立てます。
高貴な方は少女に言いました。
今日からあなたは侯爵夫人になりましたが、屋敷の全ての祝福を受けるには目の前の階段を登りきらなければいけない、と。
少女は階段の終わりが見えないと言います。
高貴な方は、あなたならできる、謎解きのような言葉を残し姿を消しました。
覚悟を決めた少女は黄金色の館の階段を登ります。
私ならできると思いながら階段を登ると、少女の前に黄金色の館の双子が現れました。
双子は、こんな子供はママじゃない、ママは強いものだと言います。
そして涙を流し少女をニセモノと呼び、双子は燃えるように怒りました。
悲しみにくれる少女は双子を通り過ぎてまた階段を登ります。
すると少女の頭にカエルが1匹乗ってきました。
少女は驚き階段から転げ落ちます。
黄金色の館の次男がざまあみろ、と笑いながら叫んでいました。
少女は痛みに耐え、次男を通り過ぎ階段を進みます。
階段を半分ほど登ったところで黄金色の館の長男に会いました。
長男は少女に、どうして黄金色の館に来たのか、父を愛していないのに父の残された時間を独り占めするのかと言います。
父が少女に会いに行かず、早く治療を受けていれば、と嘆きました。
そして少女がいなければ、父が最期に呼んだのは自分だったと憎しみの声を吐き出します。
少女は、もう取り返しがつかないこと、黄金色の館の子供たちとは永遠に歩み寄ることができないということを理解しました。
立ち止まることなく階段を登り続ける少女。
その先に何があるのか、何のためになるのかわからないまま時が流れます。
黄金色の館の子供たちは、自分たちが間違っているので今から謝ろうと相談していました。
少しずつ誰もが変わっても最後まで寂しく一人。
黄金色の屋敷は何もかもが輝いていましたが、少女が自分が何であったのかはわからないままでした。
継母は長男ジェレミーの結婚式に参列禁止
ジェレミーのフィアンセ、オハラ・フォン・ハインリッヒ公女が、シュリーに結婚式に参列する必要はないと話します。
これはジェレミーからの伝言です。
シュリーは、ジェレミーが何と言おうと母親だから結婚式に参列する義務があると主張しました。
オハラ・フォン・ハインリッヒ公女は、ジェレミーの伝言を正確に伝えます。
シュリーが口癖のように常に主張するその義務は、明日の結婚式で誓約を結んだ瞬間終わってしまうものだと言うのです。
1日でも早く義務を手放すことがシュリーにとって良いことではないかと話します。
ジェレミーがそんなことを言っていたのかとショックを受けるシュリー。
オハラ・フォン・ハインリッヒ公女は、お義母様であるシュリーとはなるべく仲良くしたのですが一度きりの結婚式で問題が起こらないようにしたいと話します。
夫が亡くなった1ヶ月後のこと
数年前、夫が亡くなって1ヶ月が経った時のことです。
ジェレミーはシュリーに恋人ができたことを責めていました。
シュリーは、相続のことなら心配しないように言います。
元から再婚するつもりはないのです。
ジェレミーはそういうことを言っているのではなく、親戚を追い出しどこの馬の骨かわからない人と付き合うことを黙っていられないと話します。
シュリーは、見過ごせなければどうするのかと答え、屋敷に閉じ込められて母親の真似事はもうしたくない、放っておいてと叫びます。
ジェレミーが結婚して当主になるまではジェレミーの言うことに従う必要はありません。
好きにすれば良いと話します。
ジェレミーは、夫人の仰せの通りに、と静かに言いました。
4人の子供と継母の関係
オハラ・フォン・ハインリッヒ公女から聞いたジェレミーの言葉を聞いて部屋で落ち込むシュリー。
そしてどうしてうちの子供たちはみんな薄情なのかと怒り震えます。
ジェレミーを説得してくれる人は1人もいませんでした。
子供たちを育てるのにどれだけ苦労したかとメイドに泣き付くシュリー。
結婚式に行くことが問題ではなく、子供たちがシュリーのことをどう思っているのかが重要なのです。
そして夜、1人凍った涙のような夜空を眺めながら9年の月日が経ったことを感慨深く思うシュリー。
長男のジェレミーはあからさまにシュリーを無視します。
次男のエリアスはひどい悪ふざけでシュリーをいじめます。
そして双子は本当のママを求めてかんしゃくを起こすのです。
建国より皇室を庇護し、名声と桁違いの財産や直属の騎士団を持つ由緒正しいノイヴァンシュタイン侯爵家の初の未亡人となったシュリーは当時16歳でした。
夫の一つの遺言状だけで全ての権利が託されたのです。
正当な系統から分かれた別の系統から当主権を放棄させられそうになることも仕方がありません。
シュリーが冷酷で傍若夫人な女主人になったこと、子供たちが体調不良のときも寝ずに看病したこと、ノイヴァンシュタイン城の魔女になったこと、全ては貴族社会で誰も信じられなくなったからです。
全てヨハンとの約束のためだったと呟くシュリー。
そしてオハラ・フォン・ハインリッヒ公女の言葉を思い出します。
シュリーが社交界でどのように思われているのかを考えると、ジェレミーがシュリーを恨んでいるのは当たり前です。
無我夢中で生きてきたシュリー。
今自分に残されたものは何でしょうか。
どこから間違ってしまったのかと亡き夫に尋ねるシュリーでした。
ジェレミーの結婚式当日、屋敷を去る継母シュリーは事故に巻き込まれる
ジェレミーの結婚式当日。
シュリーはハイデルベルクへ行くことにしました。
もう屋敷に戻ってこないことを伝えると、突然のことに執事とメイドは驚き止めます。
子供たちには秘密で準備するよう伝えました。
これは母親としてのジェレミーへの結婚式の贈り物です。
子供たちは自分が消えることを望んでいるはずだと優しく話すシュリー。
そして執事とメイドに強めに指示をします。
今後はジェレミーが屋敷の主人、新しい奥方にしっかり仕えること、ジェレミーは怒りっぽいのですから、と。
今日の主役はジェレミー夫妻です。
話が終わったら早く式に行くようにと執事たちを押し出します。
式に問題が起こったらただじゃ済まないと言い、1人になるシュリー。
シュリーが主役になったことはこれまでありません。
誰かのために与えられた義務のために生きるだけだったのです。
ハッとし、新しい人生のスタートに意気込むシュリー。
ハイデルベルグの別荘は暖かい陽の光に緑が生い茂り、輝く青い湖があります。
仕事ばかりしてできなかった恋愛もしたいです。
可愛い子供たちは歩く爆弾のようでした。
それも今日でお別れです。
ノイヴァンシュタイン侯爵家の主人という大きな責務から解放されたことが何よりも嬉しいシュリー。
これからの素敵な人生に希望でいっぱいです。
目を覚ますと7年前、シュリー16歳に・・・?
雨が降りが鳴る中、前を覚ますシュリー。
この時のことを覚えています。
ハイデルベルグにある別荘へ向かう馬車が森に差し掛かったところで雨が降りました。
まさかの災難だと従者と騎士たちと笑いながら話していたのです。
今シュリーはなぜ侯爵邸の部屋にいるのでしょうか。
頭痛がします。
胸がドクンと鳴り響き、記憶が蘇りました。
馬車が山賊たちに襲われた記憶があります。
皆どうなったのか、どうして自分が無事なのか訳がわからないシュリー。
割れて処分したはず前夫人の鏡を見つめて気付きます。
普段と何かが違うのです。
シュリーの顔が少し幼く輪郭がふっくら、肌も若返ったような気がします。
そこへメイドが入ってきました。
葬儀まであと2時間だから準備をしてください、と。
子供たちに何かあったのかと気が動転するシュリー。
まさか山賊が追い掛けてきたのかと考えます。
メイドは現実を受けれ入れるように、亡くなられた侯爵様も望んでいるはず、と話しました。
侯爵というのは、ノイヴァンシュタイン侯爵のことでしょうか。
ヨハネス・フォン・ノイヴァンシュタイン。
シュリーが16歳の頃に肺炎で亡くなった夫・ヨハンのことです。
これは7年前の夫・ヨハンの葬儀の日のなのでしょうか。
夢なら目を覚ましたいと思うシュリーです。
ある継母のメルヘン1話〜3話の感想&次回4話の考察予想
16 歳の頃に戻ってしまったシュリー!
まさか悲しみの夫の葬儀の日に戻ってしまうとは神様、ひどいです。
見た目は若返りましたが、以前の記憶もあるので二度目の人生は子供たちと良好な関係になるように願っています。
ただ、子供たちはみんな厄介な雰囲気がありますので一筋縄ではいかなさそうです。
2度目の夫の葬儀に臨むシュリーは・・・?
まとめ
今回は漫画『ある継母のメルヘン』1〜3話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。