
漫画「公爵家のメイドに憑依しました」は原作Jooahri先生、漫画Aloha先生の作品です。
リアンドロの癇癪が止まらず、イベリナには対処しきれません。イベリナを独占したい思いでいっぱいになり、リアンドロはロレンゾに憎しみや嫉妬心を抱いてしまったのです。
自分でもわけのわからない感情に振り回されて、リアンドロは駄々をこね続けます。しまいには泣き出して、イベリナを部屋から追い出してしまうのでした。
その夜、眠っていたイベリナを仲間のメイドが起こします。なんとリアンドロの容態が急変し、吐血をしたというのです。
駆けつけるイベリナ。そこには呪いの発作に苦しむリアンドロがいました。
小説通りなら発作が起こるのはもう少し先なはずなのに・・・。イベリナは物語が悪転したことに絶望するのでした。
今回は「公爵家のメイドに憑依しました」の20話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介します。
公爵家のメイドに憑依しました【20話】の考察予想
公爵家のメイドに憑依しました【20話】の考察予想や、見どころについてと後半はネタバレ確定がありますので、ネタバレが知りたい方はこちらをクリックして飛ばしてくださいね。
負の感情がが最高潮に達し、リアンドロはとうとう呪いの発作を起こしてしまいました。
イベリナの出現により、このまま回復に向かうかと思っていたのですが、発作が早まるという最悪の事態になってしまいましたね。
リアンドロの孤独や黒い感情と呪いは直結しているのかもしれません。
リアンドロが愛や温もりを感じているときには呪いが弱まり、逆に怒りや寂しさを感じたときには強まる。
だからイベリナの出現で体調が良くなっていたのではないでしょうか。
それなら今のリアンドロを回復させる鍵を持っているのもイべリナなはずです。
果たして物語はどう転んでいくのでしょうか。
公爵家のメイドに憑依しました【20話】ネタバレあらすじ
リアンドロの発作が起きて一日、屋敷では僧侶や医者、ヒーラーが何人も出たり入ったりを繰り返していました。
しかし誰もリアンドロの呪いを和らげることが出来ずにいました。
見ていることしか出来ないイベリナは深い悲しみと後悔に包まれます。
あの時、嘘でもいいからリアンドロの我儘にうなずいていれば、もしかしたら発作は起こらなかったかもしれないのです。
この発作でリアンドロが死なないことはわかっています。
しかしエレオノラと再会するまでの3年間、リアンドロは苦しみ続けなくてはならないのです。
何の罪もない少年が何故そんな目に合わなくてはならないのでしょう!
実はこの呪いは本当は皇族の一員が受けるはずのものでした。
三代目の皇帝が南の大陸を治める時、アンブロセティ王国を侵略する必要がありました。
帝国軍に攻め入られ、国王はすぐに降伏しましたが、戦争でたくさんの死者が出てしまいました。
戦争に巻き込まれた庶民さえも多く殺されてしまったのです。
断頭台に上がる国王は死の直前、帝国への恨みを口にします。
必ず帝国を呪ってやるというのです。
皆その言葉を敗者の負け惜しみとしか捉えず、気にすることなく国王の首を落としてしまいました。
しかしのちにその言葉が現実になってしまうのです。
皇位継承者のディエゴがアンブロセティ国王の呪いに苦しむことになる。
ある僧侶がお告げを聞き、内密に皇帝へ伝えます。
ディエゴが呪われてしまえば、民から皇位継承者として認められず、帝国は崩壊してしまうかもしれません。
皇帝はディエゴが呪われるのだけは避けねばならぬと、僧侶の力を借りて呪いの対象を未然にリアンドロへと移してしまったのです。
現実世界で小説を読んでいた時、真紀は残酷なストーリーに怒っていました。
この話だと本当に悪い人物は皇帝なはずです。
にもかかわらずリアンドロは呪いに巻き込まれ苦しんだ上、恋した人までディエゴに取られてしまうのです。
ディエゴは知らずしらずのうちにリアンドロからすべてを奪い去ることになります。
一方、ディエゴに嫁ぐエレオノラの思いはほとんど描かれていませんでした。
アンブレセティの姫として帝国に連れてこられたエレオノラは、自分の兄弟が帝国に対して反旗を翻し、これ以上の犠牲者を出さぬよう、帝国に嫁ぐことを決めたのです。
そんな政略結婚でしたが、運良くエレオノラとディエゴは気が合いました。
ただ、リアンドロの愛の言葉を聞いた時、エレオノラが本当はどう思っていたのかは描かれていませんでした。
リアンドロは幸せそうにする二人を影で見ていることしか出来ません。
エレオノラが悲しみに暮れる時や危機に瀕した時、そのときだけ彼女の前に姿を現すのです。
作者はそんな健気な男をなぜ不幸な生涯に陥れたのでしょうか。
リアンドロが発作で倒れて一週間が立ちますが、容態は悪くなる一方です。
リアンドロの苦しみは小説で読んでいたときにも痛いほど伝わっていました。
しかし実際に小説の世界に居て、彼の苦しみを感じ、イベリナはさらに締め付けられるような思いでした。
こんなにそばにいても自分には何も出来ないことがとても悔しく、苦しかったのです。
イベリナがリアンドロの側で涙を流していると、部屋に入ってくるものが居ます。
公爵夫妻と医者です。
息子が吐血をして苦しんでいたというのに、彼らが姿を表したのはこれが初めてでした。
生死をさまよう息子を一週間も放っておいたのです。
二人の会話が更にイベリナの怒りを掻き立てました。
夫妻は息子の細かい容態の変化は報告しなくていいから、死んだときだけ知らせるように医師に命令しているのです。
イベリナはあまりに冷酷な言葉に、ひっぱたいてやりたい気持ちで夫妻をにらみます。
しかしすぐに後ろでリアンドロが咳をするのを聞くと、向き直りまたリアンドロの身を案ずるのでした。
誰かリアンドロを苦しみから解放してあげて・・・。
夜、付きっきりでリアンドロの介抱をするイベリナは絶望的とわかっていても願わずに入られませんでした。
はじめは毎日推しキャラのそばにいれてラッキー程度にしか思っていませんでした。
しかし苦しむリアンドロのために何も出来ない自分を思い知らされ、今では悲しい気持ちでいっぱいです。
リアンドロの手を強く握り願い続けるイベリナ。
すると不思議なことが起こります。
リアンドロの手が光り始めるのです。
やがて光は大きくなっていき、部屋中を照らすほどになります。
光りに包まれるイベリナとリアンドロ。
その後朝日の差し込む部屋で目覚めるリアンドロ。
なんとその顔からは呪詛が消えていたのです。
公爵家のメイドに憑依しました20話の感想&次回21話の考察予想
今回は呪いの正体が判明しました。なんと本来はディエゴに掛けられるはずの呪いだったんですね。
リアンドロの生涯の悲哀が更に深まったように感じました。
またエレオノラの胸中も垣間見ることが出来ました。彼女に振られた時、リアンドロは黒い感情でいっぱいだったかもしれませんが、エレオノラとしても相当覚悟のいる決断だったということがわかりました。
ただ単純にリアンドロとエレオノラがくっつけば平和になるという話でもなかったんですね。
しかし今回ついにリアンドロの呪いが解けました。発作で苦しんでいるさなかでしたが雨降って地固まるですね。
イベリナの願いが通じたのでしょうか、それとも愛の力でしょうか。イベリナとリアンドロの手から発した謎の光も気になります。
まとめ
今回は漫画『公爵家のメイドに憑依しました』20話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。