悪党ばかりが寄ってきます ネタバレ1話〜4話｜漫画｜違法宝石細工師シーリンクスの治療

悪党ばかりが寄ってきます1話～4話の注目ポイント＆考察予想

ラスボスとの出会い

シーリンクスはこの世界に転生してから、比較的早くスラムでの生活に馴染んでいました。

違法宝石細工師として生計を立てる傍ら、不本意ながら違法治療師としても力を奮っています。

ある夜の出会いをきっかけに、彼女の生活は一変しました。

小説の主人公を追い詰めるラスボス、ヘイムダルとの出会いです。

悪党ばかりが寄ってきます1話～4話の一部ネタバレ込みあらすじ

違法治療師

シーリンクスは度々起こる現象を目にしてうんざりしていました。

自宅の前に怪我人がいるのです。

彼女には前世の記憶があり、ここが小説の中の世界だと知っていました。

 

最初は驚いたものの、強烈な過去を持っていたおかげで比較的すぐに適応することができたのです。

しかし今のこの状況は何度経験しても困るものでした。

発端は二年前、たまたま家の前に倒れていた見知らぬ女性に応急処置をして介抱したことがきっかけです。

 

応急処置だったにもかかわらずその女性はあっという間に回復し、それ以降その噂を聞きつけ、家の前に怪我人が放置されるようになりました。

すぐに噂がデマだと言いふらしたおかげでごく少数の怪我人がたまに訪れる程度になりましたが、治療師ではないシーリンクスにとっては邪魔でしかありません。

シーリンクスの家はスラムの裏通りにあり、彼女は違法宝石細工師として働いていました。

隣人のアンドリューはこの際治療師になればと笑いましたが、資格証を持たない違法治療師はバレたら死刑になるので、シーリンクスは即座に否定します。

怪我人はヘイムダル！？

この世界には魔法や錬金術、神力、精霊など、特別な力が存在していました。

人を癒す者たちをひとまとめに治療師と呼びます。

特別な力を持つ者は神殿に登録されて管理されますが、治療師は必ず資格証を発行してもらう必要がありました。

 

資格証を持たずに治療することは違法で、拷問の末に首を斬られるといわれています。

アンドリューの大声に気付き、家の前に陣取っていた人物がシーリンクスに駆け寄ってきました。

裏町で正体を明かしたくない時に使われる仮称ノーネームと名乗った男性は、家の前に寝かせた男性をシーリンクスに頼み、申し訳なさそうに逃げてしまいます。

 

シーリンクスは苛立ちながら、家の前に横たわった怪我人に近付きました。

しかしその顔を見た瞬間シーリンクスは驚愕して飛び退きます。

とんでもない金髪のイケメンで、まさかヘイムダルではないかと悟ったのでした。

 

ヘイムダル・ウェスヘルゴは小説の登場人物…どころかラスボスキャラです。

彼は目を閉じていましたが、何か呟いたような気がして、シーリンクスは顔を近づけました。

手を掴まれそうになり、とっさに彼の手を踏みつけて後ずさります。

ヘイムダルは赤い瞳でシーリンクスを見つめて微笑みました。

原作のラスボス

シーリンクスが憑依したこの小説は、一部と二部で異なる主人公という作品でした。

逆ハーレム展開の一部の女主人公は、事件に巻き込まれて命を落とします。

二部の女主人公は一部の主人公の従妹で、彼女を慕うあまり彼女の恋人たちと体の関係を持つという、ハードなR指定小説でした。

 

ヘイムダルは二部の主人公と関係を持たない唯一の男性です。

彼は二部の主人公をひどく憎んでいました。

女主人公の親が先代の復讐のため、幼いヘイムダルの兄を連れ去って〇したのです。

 

ヘイムダルは人身売買である富豪に買い取られ、虐待に苦しむ幼少期を送りました。

何かが欠落したまま復讐の化身へと成長したヘイムダルは、女主人公フレイヤを激しく憎み、超絶イケメンで天才的な頭脳を持ち、最後の最後までフレイヤを苦しめます。

そんなラスボス的存在が今、目の前で倒れているのでした。

 

笑みを浮かべた後に気絶したヘイムダルを見てシーリンクスは動揺します。

小説通りなら絶対に関わってはいけない人でしたが見〇しにすることもできず、シーリンクスは悩みました。

やむを得ず、羽織っていたマントを彼にかけてやります。

夜、絶対に彼と一緒にいてはいけないと知っていたからでした。

二重人格のヘイムダル

明朝、アンドリューの助けを借りて二人がかりでヘイムダルを室内に運び入れます。

アンドリューは以前助けた大物たちのうちの誰かとくっついて店を畳めばと提案しましたが、シーリンクスは笑い飛ばしました。

アンドリューは去り際に、一応男なのだから気を付けろと忠告していきます。

 

シーリンクスは思わず笑みを零しました。

誰しもいつどうなるか分からない世界なので、心配はするが干渉はするな…というのが、ここの暗黙のルールです。

治療する前にヘイムダルは意識を取り戻しました。

 

眼鏡をかけた彼の瞳は青く、気弱そうな表情を浮かべています。

治療のために服を脱げというシーリンクスの言葉に狼狽えながらも素直に従う彼には、大きな特徴がありました。

昼間はピュアな男性で、夜は残酷な悪党へと変貌するのです。

 

読者たちからはジキルとハイドと呼ばれるほど…ヘイムダルは二重人格者だったのでした。

夜のヘイムダルは瞳の色まで変わり、全てが危なすぎるので絶対に一緒に過ごしたくなかったのです。

シーリンクスは立派な彼の体をまじまじと眺めて、ヘイムダルをどぎまぎさせました。

 

やがて治療のため、宝石を取り出して意識を集中し、手のひらから光を放ちます。

みるみるうちに傷がふさがっていくのを感じ、ヘイムダルは驚きました。

異端扱いされるシーリンクスの能力

シーリンクスは違法治療師だと伝えると、神殿にバレたら違法な治療を受けた方も舌を切られるらしいので必ず秘密にしてくれと頼みます。

ヘイムダルも承知していて、恩人を売るようなマネはしないと約束してくれました。

人を生かす技術を完璧に掌握した唯一の神殿が規律の教団です。

 

その神殿と手を結んで権力を握った家門がフォルセティ侯爵家でした。

帝国最高の聖騎士かつ英雄であり、主人公の一人ユーバンがこの家門の主です。

ユーバンをはじめ、主人公たちの執着する対象が一部から二部の女主人公に移ったのは、優れた治癒力が一部の主人公の死後二部の主人公に移ったからでした。

 

つまりシーリンクスにとっては喜ばしい能力ではありませんでしたが、治癒力は男たちを呼び込む仕掛けでもあります。

彼女のように宝石内の魔力を引き出して人を治療する方法は稀で、もしバレれば異端扱いをされた末に重い刑罰を受けるでしょう。

しかし複雑な路地裏にいることもあり、追手が来る前に逃げ出せる自信はあったので、こうして治療してあげたのでした。

 

完治したヘイムダルをさっさと笑顔で家から追い出したシーリンクス。

お礼もしていないのにとヘイムダルは戸惑いますが、これで面倒ごとが終わったとシーリンクスは満足していました。

しかしそのわずか数日後、真っ暗な夜に再びヘイムダルに遭遇してしまいます。

ヘイムダルとの再会

その夜、仕事で疲れ切った体で家に帰ろうとしていたシーリンクスに、トルチェという男が絡んできました。

以前彼女を騙そうとして返り討ちに遭い、復讐の機会を狙っている暗殺ギルド「影の祝福」の幹部です。

シーリンクスは一歩も引かずに舌戦で彼を言い負かしました。

 

ついに殴りかかって来たトルチェに反撃したのがヘイムダルだったのです。

ヘイムダルはトルチェを雑魚のように弄び、シーリンクスに笑いかけました。

彼女が自分のことを知っていると確信している様子で、彼女を脅すように顔を近づけます。

 

彼に買収が通じないことは小説で知っていたため、シーリンクスは焦りました。

すかさずトルチェがシーリンクスを狙い、再びヘイムダルが飛んできた剣を弾き返します。

トルチェはヘイムダルをシーリンクスが雇った護衛だと誤解し、さらに彼女を逆恨みしてきました。

 

呆気にとられたシーリンクスは彼をバカにして再び痛烈に反論しますが…！？

続きはピッコマで！

悪党ばかりが寄ってきます1話～4話の感想＆次回5話の考察予想

危険と隣り合わせのスラムで逞しく生きている主人公がかっこいいです。

適応能力の高さにびっくりしますね。

資格証を持たないで治療するのが違法なら資格証を発行してもらって正式に治療師になれば問題なさそうですが…何か別の問題があるのでしょう。

 

ヘイムダルは確かにイケメンでした。

初めて会った時彼が何を言っていたのか気になります。

それにしてもなかなか強烈な二重人格ぶりでした。

 

ずっと昼間の方なら人畜無害なのですが…。

ただシーリンクスも黙ってやられるようなタマではなさそうなので、この先も見守っていきたいです！

まとめ

今回は漫画『悪党ばかりが寄ってきます』1話～4話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。

ざっとストーリーをまとめると・・。

≫≫次回「悪党ばかりが寄ってきます」5話はこちら

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