
漫画「かりそめの公爵夫人」は原作Jin Saeha先生、漫画Han Jinseo先生の作品です。
裏切りの前世から20歳の自分に転生したイヴォナは、前世での失敗を繰り返さないように、ガスパルやトリスタンの先手をうち、彼らの思い通りにはならない振る舞いはできるようになりました。
ですが本来の目的であるガスパルからの婚約破棄も切り出してもらえず、魔力上昇の効果があるはずの試薬は思ったような効果が得られず、材料となるキリダンの実は底をつき、悩んでしまうイヴォナでした。
様々な問題を抱えたまま、悩んだ末に、イヴォナは、鍵となる人物クロード・アゼンタインに会いに行こうと決意します。
アゼンタインに会うために、自分の瞳の色と同じ色をしたダスティブルーの素敵なドレスも準備し、いざ、パレス帝国で行われるアゼンタインが出席している舞踏会にイヴォナも乗り込むのでした。
今回は「かりそめの公爵夫人」の8話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介します。
かりそめの公爵夫人の【8話】の考察予想
舞踏会に乗り込みはしたんですけど、うまくアゼンタインと話ができないのではないでしょうか?
舞踏会にはどうにか行くことができましたけど、アゼンタインはイヴォナのことは知らないわけですから、いきなり話しかけてもダメだと思うんですよね。
でも、今回は何と言ってもダスティブルーの素敵なドレスが味方をしてくれて、もしくは、ドレスを犠牲にして、アゼンタインとどうにか接触することはできるんじゃないかと思います。
あとはどうやって話をするか、どうやって説得するのかが問題なんですが。
ありがちですけど、何だか、邪魔も入りそうな予感がします。
アゼンタインは「中途半端な公爵」と言われつつも、注目の的には違いないのです。
ほとんどのご令嬢たちは憧れて、独身のその妻の座を狙っているわけですから、どこの誰かもわからない娘がやってきてアゼンタインに親しげにした途端に嫉妬の嵐になりそうな気がします。
かりそめの公爵夫人【8話】ネタバレあらすじ
舞踏会に訪れていた人々も、気品漂うダスティブルーのエレガントなドレスをまとったイヴォナに注目します。
彼女の瞳の色と同じ色のドレス、やはり、このドレスにしたのは正解でした!
会場にいる人達もイヴォナが誰なのか気になってしょうが無いようです。
きっとドレスを買ったブティックの人のアドバイスも良かったのでしょう。
こんなに冷たくない好意的な人の視線ははじめてだと感慨深げなイヴォナですが、案の定、大勢の中からアゼンタインを探すのに手間取ってしまいました。
居ました!アゼンタイン様です。
会場にいるみんながアゼンタインのことを素敵だと褒めているかと思いきや、いつの世にもいるんですよね~、自分の事は棚に上げて、陰でひそひそと悪口をいう人が。
おまけにアゼンタインを冷血人間かのような言いぐさです。
今回の舞踏会はアゼンタインの功績を称えてという意味もある場だというのに、失礼な人がいたものです。
アゼンタインが人に囲まれてしまい、イヴォナが彼に全く近づけずにいる間に、今日の主役は自分だと言わんばかりの、「社交界の華」と呼ばれるにふさわしい、華やかで美しい娘がアゼンタインに近づき挨拶しています。
彼女はジュリア・ケルドン、アゼンタインの言い様からすると、どうやら名家の娘らしいです。
そんな華やかな外見には惑わされないアゼンタインは例の如く、ジュリアを冷たくあしらったのでした。
この態度にプライドの高いジュリアはご立腹です。
一方、イヴォナは、アゼンタインに接触するため、アゼンタインの後を追いかけ庭に出ました。
するとそこに、先程の無礼などこの誰かも知りませんが、名前すら登場しない三下貴族がイヴォナに声を掛けてきました。
うわべだけの優しい言葉などには騙されないイヴォナは、彼の申し出をきっぱりと拒絶します。
すると態度が一変!横暴全快の不愉快な男の本性を現し、イヴォナを侮辱し、さらにはアゼンタインのことまで無能だと吐き捨てたのでした。
これに対しイヴォナも黙ってはいません。
アゼンタインは責任を十分に果たしている立派な人だと言い放ちます。
これにキレた三下貴族はイヴォナに手をあげようとしたその時です。
完璧なタイミングで現れたのはまさしくアゼンタイン公爵でした。
どこから聞いていたのか、アゼンタインは三下貴族に素手で勝負しようと言いましたが、口先ばかりで実際には何もできない三下君は、穏便に話し合いをしようと言います。
そんな言葉をアゼンタインが聞くはずもなく、三下君を押さえ込んでしまうのでした。
とうとう三下君はスタコラさっとその場から逃げてしまいました。
これはチャンスとばかりに、イヴォナはアゼンタインにお礼を述べ、自分の話を聞いてくれと頼みますが、他の娘たちと同じパターンだと思ったアゼンタインは早々にその場を立ち去ろうとします。
ちょっと待った~!イヴォナはすかさず神獣シャルルを召喚し、見事アゼンタインの足を止めさせます。
これにはアゼンタインも驚きを隠せません。
そしてついに、イヴォナはアゼンタインに求婚するのでした。
かりそめの公爵夫人8話の感想&次回9話の考察予想
「社交界の華」と「壁の華」、全然違うのですけど、せめて壁の華くらいに評価されていたなら、イヴォナも必死にガスパルの愛を求めることはしなかったかもしれません。
壁の華どころか、前世では人目を避け隠れて過ごしていたイヴォナでしたが、転生したイヴォナは、もう黙って人の言いなりになるような女性ではありません。
思った事は、誰であろうとズバッと言う女性になりました。
そういう凜々しい姿に、人は美しいと感じるものなのではないでしょうか?
アゼンタインに話を聞いて欲しいと言ったイヴォナ、また結婚して欲しいと言うイヴォナの目にはそんな強い意志が感じられます。
アゼンタインもきっとそう感じたに違いありません。
求婚の申し出も、なんとも、直球勝負でしたね。
様々な方法をつかって、NOとは言えない状況を作って、完璧に根回ししてから、アゼンタインに求婚するのかと思ってましたが、というか私ならそうします。
そうですね、神獣を使うというのは、思い付きませんでした。
シャルルでしたっけ?かわいい神獣さんが登場しました。
アゼンタインの前で召喚する神獣もきっと決めていたのでしょうね。
アゼンタインにイヴォナが持っている力を圧倒的なものに見せたいなら、ガスパルの時に出したハスラートを出せば効果的だと思いますが、好戦的とも取られかねませんからね。
ここは悩みどころです。
その点、イヴォナは、ちゃんと考えていたんですね。
シャルルちゃんなら、どう見ても敵対しているようには取られませんから。
おまけに男性はかわいい系に弱い人も多いですから、アゼンタインも、もしかすると可愛いものにメロメロになるタイプかもしれません。
かくして、アゼンタインに言いたいことは伝えたイヴォナですが、果たしてそのお返事はどうなるのでしょうか?
どこまで話すつもりなのでしょうか?生まれ変わったことや前世での記憶があることは話すのでしょうか?
そんな馬鹿げた話は信じられないと拒絶するか、または、今回の唐突な申し出も、そういう事情なら理解出来ると妙に納得するか、アゼンタインの反応が気になります。
イヴォナはアゼンタインに全て話すのではないでしょうかね?
その上で、結婚して欲しいと伝えると思います。
この申し出はアゼンタインにとっても都合がよいわけですから、その申し出を快諾すると思うんです。
アゼンタインが結婚を了承するためには、イヴォナが、他の娘たちのようにアゼンタインに好きだの愛してるだのと、そんな感情を求めない女性だと理解して貰う必要があると思うんです。
それならば、いっそのこと、全部話した方がわかりやすいでしょう?
でも、アゼンタインが現実的なものしか信じないタイプの人間なら、そんな話は到底信じられないと、「馬鹿にするのもいい加減にしろ~」とかいって、一蹴してしまうかもしれません。
それは困ります。
それ以外で考えられる展開は、自分はとても打算的な女性なのだと伝えることでしょうか?
傍若無人な婚約者に裏切られ、それが我慢ならないけど、婚約破棄ができればよいから、アゼンタインの事は愛していないのだと告げれば、きっとアゼンタインは安心するでしょう。
安心はするかもしれないけど、そのあと、イヴォナが気持ちを変えてしまい、やっぱり自分を好きになって欲しいと言い出さないとは限りません。
きっとそんな心配もするはずです。
どちらにしても、アゼンタインの方が権力的に強いのですから、いざとなれば、イヴォナとの婚約や結婚も破棄してしまえば良い、そう考えれば、結論はわりと簡単かもしれませんね。
まとめ
今回は漫画『かりそめの公爵夫人』8話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。